アフタースクール | Eisai i nyxta me ta ainigmata

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つぶあんこは電気ショックで死ぬ夢を見るのか。


「アフタースクール」を観に行ってきました。
http://www.after-school.jp/index.html
(音が出ますよ)

もんのすごっく頭がバカになりたい気持ちがあって
本当は「ランボー」みたいに脳筋な映画が観たかったのですが
レイトショーで21時45分からの回というのがあるのもあって
じゃあ、別の夜でもいいやって事でこれを観た訳。

個人的には「ちょっと期待しすぎ」な出来でした。
いや、面白い映画だろうっていうのはわかるんだよ。
伏線は分かり過ぎない程度に張られているので
話がこんがらがってさっぱりって事も特にないし
スピード感も「遅くはない」ので
観ていてダレる事もないんだけど、だけど、だけど。

何だろう、観た後どっと疲れを感じてしまったのは。

観ている観客の側からすれば
「騙されている」という前提でずっと構えていなきゃいけないのと
大オチのどんでん返しのために
話が初見ではなかなか見えてこないところが
この映画を疲れさせる原因になっているんじゃないかと
わしは感じたのでした。

一応前知識として
「この映画は何回観ても楽しめるように作られている」
と監督が語っているという情報を聞いていたので
ふらっと気持ちを楽にして楽しむという感覚で
この映画を見に行くのは危険なんじゃないかなというのは
ちょっと意識していたのですが・・・

すんごい、疲れちゃった。

誰がどういう立ち回りでどういう役柄なのか
はっきりとしないままひっくり返される結果になってしまいました。

伏線の消化も自分の中で出来ていない状態で
最後ひっくり返されてしまったので
わしの中では疲れてしまった訳でして。

この映画は2回目を観たら楽しめる映画だと思うのですが
あまり期待を込めてえいやって観にいくと
伏線や人間関係の「裏」を消化しきれないまま
終わってしまう可能性が高いと思います。

単に読解力が足らないだけなのかなあ。
「騙されている」と頭ごなしに感じすぎてしまったせいなのかなあ。

悪くは無いけれど、ひどく疲れる映画だと思います。
とはいえお気楽に観ると人間関係がつかめないまま
ラストまで迎えてしまうわけでして。
特に肝心の堺雅人演じる木村の立ち回りがわからないまま
ひっくり返される可能性が高いわけでして。

うーん、何と言ったらいいんだろう。
「映画を娯楽として楽しむ人」には向いてない映画だわな、まずは。
そして、サスペンスとして見るにしたら
ちょっと軽すぎるしそんなに重たい映画じゃないんだけど
人間関係の把握には「うーむ」とうなされる状態に
なっちゃうんじゃないかな、と思うんじゃないかな。

あと、エンドロール後に大事なオチ、というか結果が出ますので
(本編のラストはエンドロール後があるって察する終わり方だけど)
本編が終わって席を立っちゃいけませんよ。

まあ、わし的には「期待し過ぎちゃった」としか言えません。
初見で観るには結構頭を使う映画だとしか言えません。
結構、映画を観るために「構えすぎ」ちゃいけないし
かといって「お気楽」に観られる映画でもないし
その微妙な塩梅によってこの映画の印象が
すごく変わってくるんじゃないのかなあと感じてしまいました。

大泉洋や佐々木蔵之介の軽妙な演技を楽しむ余裕は
あんまりないのかもしれません。

とはいえ田畑智子はすごくカワイイと思いました、はい。