ゾディアック | Eisai i nyxta me ta ainigmata

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つぶあんこは電気ショックで死ぬ夢を見るのか。


昨日のレイトショーで「ゾディアック」を観てきました。
http://wwws.warnerbros.co.jp/zodiac/
上映時間が2時間50分、長い!
はずれだったら辛かろうなあなんて思いながら観てきました。

うーーーーーーーーーーん。

デヴィッド・フィンチャーの映画としては
「小吉」くらいの出来だったのではないかと思います。
それしか感想が思いつきません(笑)

アメリカで実際に起こったゾディアック事件を題材として
主人公の新聞イラストレーターが事件の核心に迫っていく・・・
のですが。

犯人は序盤にいくつか連続殺人事件を犯してから
足取りはパタっと止まってしまいます。
いわゆる「犯人を追いかける側」の話でずっと進んでいきます。
故にスリリングさというものに欠けている気がするのであります。
追いかける側がゾディアックが出した暗号を解読して
「こうこうこういう解読をした」事に対し
犯人が何かしらの殺人行為をするとかではないのですよ。

確かに実際の事件自体については未解決ながら
シナリオの中では「犯人はコイツだ」と言及しているので
それは丹念に事件の事を調べて「適当ではなく」
しっかりと理由付けをして言ってはいるのですが
CMのコピーで言う「その事件の謎を解いてはいけない」
という言葉がこびりついていたせいか
エンターテイメントな部分をまかりなりにも期待していたせいで

うーーーーーーーーーーーん、小吉。

としか言えない感想になってしまいました。

悪くはないんだけどね。
でも2時間50分の映画として観たら、やっぱ長いよ。

なんて書くとテオ・アンゲロプロスの映画を観てないだろ!
なんてツッコミが入りそうなのですが、それはおいといて。

ただ、まかりなりにも娯楽な部分を期待していたわしには
ちょっと肩透かしを喰らったような気分にさせられました。

あと、1970年代の殺人事件の捜査というのが
指紋と足跡だけだったりするのも
なんというか、科学捜査の発達した現代から見れば
結構朴訥な空気を感じさせるなあ、と。