漆の木肌を傷つけると
すぐに樹液が滴ってくる。
人間にも血小板があるように、
漆の木たちも 自分で自分の傷を癒そうとして樹液を出し、傷を埋めているのだと今更知った。
人間はそれを利用して、樹液を採り 漆塗りを作り出した。
先日、漆器の講習会で
職人さんを招いてお話を聞く機会があり、漆のお勉強会に参加した。
丹念に丹念に漆を重ねる作業はひとつのホコリも許されないほど、とても根気がいる作業で、
ホコリが出ないように、職人さんは裸にナイロンの服を着て、作業中は職人さん以外誰も作業場に入ってはいけない。
そんな日本の伝統の漆塗りに使われる漆の95パーセントは
中国産。
日本産の5パーセントは日光東照宮など、文化財に全て使われ、わたしたちが普段手にする漆器はほぼ全て中国の漆から作られたものらしい。
漆を塗る時の刷毛は、人毛でできていて
それも黒髪のバージンヘアーじゃなければいけないらしい。
これも中国産。
原材料、道具だけが日本産じゃないだけで、日本の職人さんがひとつひとつ手作業で作っているのは間違いないけど
ALL Made in Japan じゃないのはどこかさみしい気がする。
そして今は後継者不足で 一番若い職人さんは40代らしい。
私には何もできないけど、日本の伝統のものが 人から人へ伝わって、
いつまでも 繋げてほしいなと思った。
