能弁・多弁の胡散臭さ | 営業は科学だ!  Welcome to the Science of Sales

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何度も結婚して夫を何人も殺害したという容疑の女性が逮捕されました。
疑惑の目が向けられている時にテレビのインタビューにも答えていました。
その時には「100%いや1000%ない」などと言っています。
その映像をみていると非常に多弁・能弁だとの印象を受けました。

これまでにもこの事件の他に、やはり疑惑を向けられた人がテレビのインタビューで多弁に語るのをよく見ます。結局その人が逮捕されたという結末が多いですね。

私の偏見かも知れませんが、どうも能弁・多弁の人には胡散臭さを感じてしまいます。
ですから私は客の立場になった時には能弁・多弁の営業はどうも信用できないと感じる時があります。ましてそんな人が強い口調で断言するとますます怪しく感じてしまいます。
私以外にも世の中にはそのような人は結構いるようです。

営業の人の悩みで結構あるのが「口下手」のようですが、私はあまり気にする必要はないと思います。
もちろん何事も下手よりは上手の方がいいに決っていますが、口下手の朴訥さはそれはそれで味があります。
本当にお客様のことを考え誠実であるならば朴訥さはかえって信頼につながることが多い気がします。

政治家などは口が達者なのが当たり前なのでしょうが、それが本当に良いのかどうか。

最近不人気のオバマ米大統領は演説は上手いが根回しなどのコミュニケーションは不得意だそうです。
やはり華やかな演説よりも地道な1対1のコミュニケーションが重要なのでしょう。

私がもう1人気になるのは安倍首相です。
彼の話を聞いていると「まさに」という言葉が頻繁に出てきます。
新聞で読んだのですが、国語学者の金田一春彦さんによるとこのような強い口調で断言をする話し方は真実を述べていないことが多いそうです。
私も強い断言は問題に真摯に向き合っていないという印象を受けます。
昨年の東京オリンピック招致のスピーチで原発問題について「under control」と言ってのけたり、つい先週もG20の場でアベノミクスは成功していると断言したり。。。根拠も提示せずに断言すると不信感が募ります。

営業の教科書には強く断言することでお客様の信頼が得られると書いてあるものもありますが、私はどうかなと思います。
「なまぬるい」という人もいるかもしれませんが、お客様の信頼を得ることを重視する私にとっては、納得できる根拠も提示しないで断言することは避けるべきというのが信条です。