営業ではありませんが、今話題の時事ニュースを「四つの不」から見てみたいと思います。
大阪都構想の民意を問うとのことで大阪市の橋下市長が市長選挙をしかけましたが、今日の新聞によると市民の6割以上が選挙に反対だそうです。
大阪都構想の是非ではなく、この橋下市長の戦略を「四つの不」の観点で考えて見ましょう。
まず「不信」ですが、議会から不信任案は出されていません。したがって公には「不信」はありません。
次に「不要」ですが、「府と市の二重行政の無駄をなくす」ということに大きな反対の声は上がっていません。したがって「不要」というわけでもありません。
続いて「不適」です。「二重行政の無駄をなくす」方法としての大阪都というものが説明不足でよく分からないというのが議会野党の意見であり市民の声のようです。したがって現段階では「不適」の状況にあると言えます。
最後に「不急」ですが、まだ「不適」の状況にあるので「慎重な議論」を議会は求めています。それに対して市長は来年4月までに住民投票を行わなくてならないと急いでいます。しかし議会や市民にはそのタイミングの必要性が理解されていません。したがってまだ「不急」も解決されていないと言えます。
このように「四つの不」の観点で見ると、「不適」「不急」の状態にあると見られます。
しかし民意を問うという選挙は「不信」ではないことを立証しようとする戦略です。
ここにズレが生じています。
これが市民がなんとなく納得できない要因ではないでしょうか。
選挙は時の運ですから、選挙には勝つかもしれません。が、本来の橋下市長の勝ちである「大阪都構想の推進」は選挙に勝ったからといってもまだまだ難しいのではないか、というのが「四つの不」から見た私の考えです。