営業は科学だ!  Welcome to the Science of Sales

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齢を重ねてくると引き際について色々と思うところがあります。

 

昔、世界のホームラン王の王貞治はまだシーズン30本ホームランが打てるのに引退しました。曰く「王貞治としてのバッテイングができなくなった」

まだまだできるのにと惜しまれながらの引退でした。

 

しかし最近はちょっと違う傾向が現れてきました。

まだ引退していませんが、イチローとカズが代表格です。

かつての大スターがスタメンを外れ、代打や途中出場10分程度にもかかわらず、40や50歳になっても現役を続けています。その節制や日々の努力、モチベーションを維持する精神力には本当に頭が下がります。

 

この二つのパターンの違いは何でしょうか?

時代が変わったということではないと思います。

 

私はスターとしてジャイアンツの4番としてしか出場できない立場か否かだと思います。

世界の王が、衰えてきたからといって1番や8番や代打で出場することはチームや世の中が許しません。

ジャイアンツの4番がセーフティバントや流し打ちの内野安打ねらいなどをすれば、ファンはがっかりします。別にルール違反ではないのですよ。しかし王さんにはしてほしくないのです。

ですから王貞治としてのバッティングができなければ引退ということになるわけです。

それに対してイチローやカズはかつての名声にかかわらず、落ち目と言っては失礼ですが、チームが変わり待遇が変わってもひたすら野球やサッカーを続けたい、そのために努力をするという姿勢です。ある意味不動の4番バッターでないからできるとも言えます。

 

最近とかく話題の大相撲に目を転じてみましょう。

力士は本場所で負け越せば番付が下がります。

大関の場合でも2場所連続で負け越すと大関から陥落します。

それに対して横綱には番付が下がることはありません。

ここが重要なポイントです。

 

これまでも大関から陥落しながらも長年現役をつづけた力士も多くいます。

また十両や幕下に落ちながらも40歳近くまで現役ををつづけた力士もいます。

とても素晴らしいことだとおもいます。

 

しかし、横綱はちがいます。

陥落がない、すなわちジャイアンツの4番として出続けなくてはいけない王さんと同じです。

ですから横綱は横綱としての相撲が取れなくなれば引退をすべきだと思います。

話題の白鵬も数年前は立派な横綱相撲でした。

しかし近年は白鵬としての相撲が取れなくなっています。

ですから私としては王さんのように引退してほしいのです。これまでの大横綱は皆そうでした。

ネコだましや張り手やカチ上げは禁じ手じゃないから問題ないとか、横綱だとなぜいけないのかという意見もありますが、おそらく白鵬ファンでもなければ相撲ファンでもないのでしょう。

王貞治ファンはセーフティバントをする王貞治は見たくないのと同様に、白鵬ファンはネコだましなどをする白鵬は見たくないのです。

横綱審議委員会に「美しくない」とか「見たくない」との声が多数寄せられたとのことです。これらの多くは白鵬ファンの声であって、アンチ白鵬ではないと思いますよ。

白鵬も被害者意識を持たずに素直にファンの声に耳を傾けてもらえばわかると思うのですが。

 

晩節を汚さないで欲しいというのがファンの切なる願いです。