もう10年以上も前になりますが。。




鍼灸専門学校に入学して初めての夏休み。




このまま卒業して国家資格取ったところで治療は出来ないと思い、早い段階で師匠探しを始めました。




東京や甲府に行って習ってみたり、

大阪でも全く治療内容の違う2人の先生に色々教えてもらったり、

どういう治療がしたいのか手探り状態。




ちょうどその時、知り合いから

「ちょっと変わった治療だったけどいいような気がする。行ってみたら?」

とさらっと声をかけてもらい、

私もちょうどその時、タイミングよく膝が痛くて、正座が出来ない状態。




私は、運良く師匠の治療院を知る事に。




簡単に言うと、初診でちょちょいのちょいで楽にスッと正座が出来たんです!




あまりにも何をされたのかがわからず




私、
「今、何したんですか?」


師匠、
「膝、治したんや。何か問題でも?」


私、
「・・???」


師匠、
「ほな、もう一回立ってみ。」


正座をしてる私はまた立ち上がり
ちょいちょいと何かされ、


師匠、
「どうや。」


私、
「あれ、痛くて正座出来ないです。」


師匠、
「そやろ?立ってみ。」


ちょいちょい


師匠、
「どうや。」


私、
痛くないっ!!正座出来ますっ!!


師匠、
「終わり。」




これが師匠との衝撃的な出会いでした。




「これが治療かっっっ!!」



と。




そしてあまりにも何をされたのかがわからず、

そして膝はそれから全く痛くなく、

なので毎週治療を受けに行って何をしてるのかを探ることに。




でも結局、何もわからず・・。




諦めきれない私、

「勉強会などやってたら参加したいです!!」

と。




「勝手に来たら。」
(えっ!?こんな簡単に!?)



と。




すると、スタッフの一人が勉強会の日程表を渡してくれて。




でも、勉強会でも何をしてるのか、何を話してるのかすら理解不能で・・。


最初にあの衝撃な治療を受けてなかったらとっくに勉強会も辞めてるレベル。


でも、「私がしたいのはこれだ!」
って。



あの時のあの衝撃的な感動が、ずーっと残ってて。



なので師匠にゲンコツくらおうが、ケリやビンタも何くそ!!



めげる事も逃げようと思った事も何回もあったけどここまでやってこれた。



それは、自分が「これだ!」って思ったのに逃げたら絶対、後悔する!




と思ったし、逃げて戻る勇気もなかった。




三日坊主の私が今も整体を続けている。




師匠についていこう!
と思ったのはきっと感情を思いっきり揺さぶられたから。。




今回の教訓
感情を動かされると、それが原動力になる。




感動中。。





吉岡 初美