乙女オヤジ好きな人がいると、とても幸せだし、とても苦しい。おじさんが言っても失笑されるだけだけど、そうなんだから仕方ない。デートの始まりは嬉しく、終わりは辛い。会わない間は息を詰めてやり過ごす。明日の夕飯にしようと彼女が買ってきた鯖の切り身が冷蔵庫にあったり、出張帰りにお気に入りのお菓子をお土産に買ってきてと言われたり、そんな小さな小さな未来の約束が、私をつなぎ止める。