しばらく顔を見せなかった彼女から、昼過ぎに、今晩うちに来る、と突然の連絡。

 

久しぶりに、自宅で夕飯を一緒に夕飯を食べ、楽しく過ごしました。

 

ふとトイレに立った彼女、リビングに戻るなり、

 

ビデを押したら、あらぬ方向に水がぴゅーっと出て、驚いた!

 

と、話してくれた。

 

笑い話なのかなと思って、笑って聞いていたら、急に真顔になって、

 

どうして、水の向きが変わってるんだ!

 

女を連れ込んだだろう!

 

ここにどの女が来たんだ!?

 

白状しろ!

 

あぁぁんん!!??

 

と。

 

ビデの設定なんて知らないよぉ。。。と思いながら、変に言い訳するとますます怪しまれるし、どうしたものか、と。。。

 

身に覚えのないことでも、急に詰められると、人間、ドギマギするものです。

 

うろたえる私をひとしきり楽しんだあと、彼女は、

 

まぁ、ここのウォシュレットは、ビデの位置は変えられないタイプなんだけどね。

 

と。

 

 

 

カマをかけやがった!

 

ほんとに、もう。。。

 

 

 

 

恫喝。

 

そして、証拠の捏造。

 

冤罪というのは、こうして作り上げられるのだと、身をもって体験しました。

 

やってないならやってないと言えばいい、なんて、そんな単純なものではないなぁと思います。

 

 

 

 

あとになって冷静に考えると、彼女自身、一瞬考えたんだろうな。

 

股の間から、期せずしてピューっと出る水流を見て、

 

これはなんだ?

 

なんで、こうなるんだ?

 

前に来た時はこんなことなかったのに。

 

女が来たのか!?

 

ほかの女がこのトイレを使ったのか!?

 

えー!!許せない!

 

しばらく来ないうちに、あいつ、浮気してやがったのか。

 

いや、違うな、このウォシュレット、ビデの設定変えられないタイプだ。。。

 

うーん。

 

違うのか。

 

しかし、とりあえず、許せん(?)

 

とりあえず、こらしめてやらねば(?)

 

 

おそらく、このような思考が繰り広げられたのだろう。1、2秒のうちに。

 

 

 

恋は、疑心暗鬼と隣り合わせ。

 

サラピ