遠くから 呼ばれている気がしていた



それも もう過去のこと



今の私には 何も聞こえやしない



その声が 私を呼ぼうとも



私には ただの風の音にしか 聞こえやしないんだ



強く吹く風も 弱くたどたどしい風も



私の耳元を かすめるだけで



そのまま どこか



遠くへ行ってしまうだろう



すり抜ける風の音は



私の髪を なびかせるだけで



何も 残しはしないだろう



これで いいんだ



これで 終わる




私は また 無風の土地に



ただ立ち尽くす