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let's get ready to rumble

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“女性ボクサーのサクセスストーリだろ?”
しかもこの軽々しぃタイトルは!!!
そう思いつつ、この映画を9年間敬遠し続けてきたが、
先般意を決して見てみた。

物語はフランキーのつぶやきが全編にわたり映像の背景に
流れるものであった。

ストーリー的には。。。
往年の名カットマンで古ぼけた薄汚いジムの会長フランキー
をC.イーストウッドが演じ、フランキーに身を寄せ生きる
元ボクサーでジムの雑役エディをM.フリーマンが演じていた。

あくまでも薄暗く、華やいだ雰囲気のまるでない
HIP HOP JIM、有望選手を敏腕マネージャーに奪い取られ
茫然自失のフランキーの前に一人の女性が現れる。
極貧のウェイトレスのマギーである。

“ハングリーな表情、シャープなボディライン、声のトーンは
まさに飢えた狼だな!!”そう感じたマギーを
H、スワンクが演じた。

女性はお断りのフランキーであったが半ばエディに押し付けられた
形で彼女のコーチとなり面倒を見る。
すると彼女はメキメキ腕を上げ試合にもすべてKOで勝ち続けた。
中には鼻骨を骨折して、レフェリーストップ寸前の試合もあったが
順風満帆で時を待つ。

ボロトレーラーに住み生活保護を受ける母親のため、家族のため
マギーはファイトマネーのほとんどを貯金して、念願の家を
家族のために購入する。
しかし家族の反応は。。。
生活保護が打ち切られて生活に困る。。。と母親
家財道具がないけどこれでは住めない。。。と妹
こんな奴らのために、マギーは必至で戦うのであった。

やがてチャンピオンとの対戦の話がまとまる。
チャンピオンはドイツの娼婦街のゴロツキあがりの
ブルーベアー。。。
ファイトマネーは100万ドルのフィフティ・フィフティ。

試合前、ベガスには何で行く?の問いに
マギーは、行きは飛行機で帰りは車がいいと答える。

試合は、ひじ打ち、倒れた相手を殴り倒す極悪非道の
ブルーベアーに対して
フランキーの秘策は骨盤への打撃であった!

“正直どれもすべて、リアルでは反則負けとなるが。。。”

これが功を奏して試合を有利に進めるが、これが
マギーのすべてを奪い去ることになる。
怒り狂うブルーベアーのゴング後の一撃を浴びたマギー。
ラウンド間のインターバルに腰を下ろすためリングに
上げられた木製の腰掛に首、側頭部をしこたま打ち
病院に担ぎ込まれる。
のどには人工呼吸器が取り付けられ、身動き一つできない。
全身麻痺である。

そして2か月後、戦前のマギーの言葉通り
帰りは車で。。。しかも救急車で帰途に就くことになってしまった。
それでもフランキーは必至で名医を捜し、彼の元へ
マギーを移送する。
やがて、マギーのため家族を呼び出すが一向に姿を見せない家族。
ようやく姿を見せた家族は、瀕死のマギーを見舞うどころか
ディズニーランドで遊んだ帰りに現れた。
さらにはマギーの全財産を母親に譲渡するよう迫られる。
全身麻痺のマギーの口に、無神経にペンを加えさせる母親
絶望のマギーは、そのペンを吐き出すのであった。。。

そんな家族の仕打ちと回復の全く見込めない自分の体。
やがて左足は壊死し、切断。。。
生きる希望を失い、自ら選んだのは死であった。
唯一死ねる方法は、自らの舌を噛み切ることであったが
フランキーや病院のスタッフに取り押さえられてしまう。
落ち着き、最後にマギーの出した決断は。。。
かつて父親が、かわいがっていた愛犬を処分したように
フランキーに、自分を処分してほしいとのことであった。

ためらい、苦しみ、迷うフランキー
しかし、彼の下した決断は。。。
薬で意識がうつろなマギーに大量のアドレナリンを投与し
楽にしてやることであった。。。

そしてフランキーは静かに姿を消すのであった。

映画で、フランキーがマギーに与えた名前モ・クシュラは
アイルランド語で おまえは私の鼓動だ という意味だそうだ
すなわち、自分のすべてだということなのだろう。
彼女の存在、選手としてのスキルなどなど。。。
実の娘に相手にされないフランキーにとって
マギーは紛れもなく、彼の生きがいであったのだろう。


タイトルに騙されて
9年間も放っておいたMillion Dollar Baby。。。
これは何とも切ない映画であった。