WBCミドル級のタイトルを掛けた一戦、
いよいよ来週となった。
メイウェザー、パッキャオがらみのメガファイト
ではないが、ある意味注目の一戦。
この一戦に勝利したものは、
このクラスの不敗の絶対王者として君臨するカザフの
GGGことゲンナディ・G・ゴロフキンとの統一戦が
組まれるはずだ。
さらに言えば、メイウェザーをもう一度引きずり込んでの
興業へと展開される可能性は十分あるだろう。
その前のこの一戦、
プエルトリコのテクニシャン
チャンピオン、ミゲール・コットに対する、
メキシコの若き才能、サウル・アルバレス。
一口で言って柔対剛の戦いではないかと思う。

プエルトリコ出身のミゲールコット。
ボクシングを始めたきっかけはダイエット。
喧嘩に明け暮れた少年が、後に名だたる世界のトップクラス
と名勝負を繰り広げているわけだが、
正直、コットがらみの試合は非常に面白い。
そんなコットは、ディフェンスに優れ、左の使い
方が非常にうまく、左ジャブで相手からダウンを奪う
シーンを何度か見せたが、これはすごいことだ。
短い距離での打ち合いの中で、時にスイッチしての
戦術を取ったり、かなりのテクニシャンぶりを発揮する。
全体的なスピードはさほどない。
しかし、玄人受けする戦術、ブローは間違いなく一級品だ。
事実、ザブ・ジュダー、シェーン・モズリー、
リカルド・マヨルガ、そして昨年の6月にはあの、
セルヒオ・マルチネスを破っている。
これといった穴のないコット。時にロープを背負っての戦略
を取るが、体格で上回る相手に押し切られた苦い経験がある。
アントニオ・マルガリートとの第1戦がそれだ。
あとは、メイウェザー、パッキャオに敗れたが
相手が相手だから。。という感じであった。
ただ、35歳という年齢と身長で5㎝、リーチで10㎝
劣る点、顔面が腫れやすく切れやすい体質が、懸念材料
かもしれない。
一方、20歳にして世界の頂点をきわめた若き天才児
サウル・“カネロ”アルバレス。
赤毛の色白のアルバレスはメキシカンというよりアイリッシュ
のような風貌である。
カネロとはシナモンのことのようで彼の赤毛から来ている。
現在25歳のアルバレスは一言でいうと、強力な鋼製バネが
仕込まれたかのような、すさまじい体の動きと復元力により、
素早く動き、スピーディで大きなパンチを相手に叩き込み、
痛めつける。そんな動きで相手のパンチをかわすすべも持っている。
真正面からの打ち合いにはめっぽう強く、体も大きい。
瞬間のスピードはコットをはるかにしのぐ領域を持っている。
メイウェザーにうまくはぐらかされて1敗したものの、
次代のミドル級を担うホープであることに違いはない。
ただし。。。
不用意にコットのタイミングの良い左をもらうと
あのセルヒオマルチネスが辿ったのと同じ道を歩むことも
十分考えられる。
正直メイウェザーがらみの試合より数段面白い試合に
なることは間違いない。
決戦の地はもちろん世界ボクシングのメッカ、
ラスベガス マンダレイベイ ホテル&カジノ
あのカクテル光線に浮かぶ美しいリングを
また観れるのだ。
