DAZN観戦
ドローのあとに!を付けるか迷ったが、清水が大分に勝ち長崎は首位を明け渡してしまったのだから付けられないな。
前半は甲府が引いて守ったせいで、長崎がボールを持つ時間が長かった。その割には18分にCKを田中がヘディングして右へ大きく外したり、 43分にはやはり田中のハーフウェイライン付近からの縦パスを受けたエジガルがPA中央までドリブルしたまではよかったが、シュートはさえずGKに押さえられたりで不発が続いた。
甲府をPA内外まで押し込みボールを自由に回しているように見えても、実は出しどころがなくシュートまで行けなかったのでは?
長崎に持たせておいて隙を見て奪い、ウタカやアダウイトンによるカウンター攻撃を狙っていたのだろう。
前半も追加タイムに入ってから、秋野が中盤からPA内に構える甲府の壁目がけてキック、これを頭で跳ね返されると米田がひろってPA内のエジガルへ。2人に寄せられながらもエジガルがキープしゴール方向へ、そして入って来た米田へマイナスのパス、おさめた米田が右へ少し動きさらに右にいた加藤へ渡した。
エジガルと米田の動きで中央に集まっていた甲府の選手たちは、右よりにスペースを開けてしまった、そこへ加藤がシュート!!先制点となった。
第23節vs熊本で見せた加藤の先制点奪取のシーンを再現したかのようだった。加藤はGKの隙を見つけてそこへシュートするのが得意だ。
ところが!後半に入ると交替で甲府の右WBに入った村上にしてやられた。47分、PA外から長崎ゴールへシュート性のクロスを村上がキック、ゴール前中央にいたウタカへ向けたようだったが、キッカーから約10m離れたPA内にいた長崎の秋野が反射的にジャンプしてヘディングでクリア、したかと思ったらこれが角度を変えただけになりゴールへ。若原が左手で触れたものの弾けず、ゴールさせてしまい追いつかれた。
58分にはまた村上が同じような場所から、今度はゴールのファーに入って来るアダウイトンに向けてキックした。これを増山が走りこみながら飛んで左足に当てて落とし、アダウイトンはヘディングを空振り。
増山はよく当てたと思ったが、そのボールが落ちて来たところをウタカにミートされて逆転されてしまった。
2点目はウタカの得点であったことは間違いないが、村上の得点とされた1点目は正確にはオウンゴールだった。秋野の懸命のプレーの結果だから責める気はないが、記録を付ける上でのルールはどうなっているのだろうか。
試合後のインタビューでは若い選手ほど率直に答える傾向があり、村上が長崎はセットプレーでファーが空くという情報があったと話した。
確かにアダウイトンもウタカもフリーで入って来ていた。
GK渋谷は長崎は後半の入りが悪いと思っていて、円陣で皆に話したそうだ。奇しくもそれが的中したことになった。
62分からエジガルに替わってファンマが入っていたが、甲府ディフェンスとの接触があったのか負傷してしまい退場した。すでに交代枠を使い切ってしまっていたため、10人で終盤を戦うことになった。
いよいよ無敗連続記録は21試合にして途切れるか、と思ったことは事実だ。甲府はコーナーでボールを2,3人でキープしたり、守備的になったりしてイライラさせられた。追加タイムが確か7分と表示されたが、長崎は何とか前線へボールを運ぼうというプレーを継続。
左サイドで笠柳が2人に寄せられながらキープし中央へ突破するかというシーンで、くるっと振り返ってさらにサイドよりにフリーでいた米田へパスしたのは意外だった。
米田がそこからゴール目がけてクロス性ボールをキックすると、PAに入った所にいた澤田がヘディングして山なりのボールを同じ高さでファーよりにいた増山へ送った。それを再びヘディングでゴール前へ山なりにして送るとそこに櫛引と名倉がいて、競うようにジャンプしたが頭で触れたのは櫛引だった。
4回目のヘディングはゴール左側へ走りこんで来た澤田の足元へ向けられ、付いて来た熊本の選手と正面のGK渋谷を交わして澤田がボールをゴールへ叩き込んだ。
4日前の天皇杯 vs新潟で今季初得点と2得点目をあげて乗りにノッテいた澤田の途中起用が大当たりした一瞬だった!
甲府の選手2人とGKがその場で倒れ込んだ
櫛引も前に倒れ込み、両手でグランドを叩いていた
ひょっとすると足をつったのかもしれなかったが
嬉しさを表すにはそうするしかなかったのだろう
天皇杯で偶然ぼくと同じ3階最上段の席から
澤田の2得点初め合計6得点を見ていた櫛引
あの澤田ならきっと来ている
確信のヘディングだった