このブログではVファのホームゲームをいつも前半、後半の順序でアップするが、今回は後半7分のVファCKから櫛引がヘディングシュートしたボールを、6番マテウスが押し込んだシーンからアップしよう。
ゴール前でマテウスがボールを腹のあたりでトラップする直前。熊本13番岩下はマークに付いていたマテウスの後を追って来て、そのままの勢いで腰に腕を回した。そのためマテウスの腰はゴール方向へ押された。
岩下に押されながらもマテウスは腹のあたりでトラップ、ボールはマテウスの向こう側にあり写っていない。
使用したカメラは1秒間に最大10枚撮影可能となっているが、実際に何枚撮れているかは不明。この時のシャッタースピードは1250分の1。
写真だけでは詳細不明なため、DAZNの中継録画映像も参考にして説明。
DAZNの映像のうちゴール裏下カメの映像では、ヘディングシュートされたボールはゴール前でワンバウンドした後のコースが、枠をわずかに外れていた。そのためマテウスは腹のあたりでトラップして確実に押し込もうとしたに違いない。
トラップで勢いを失ったボールが下に落ちて、マテウスの左太ももの前に写った。
さらに落ちて左膝前に見える。
ここでマテウスの股の下に白いものが見えるが、GK田代の右腕のグローブだろう。
DAZN映像ではボールをGK田代が右手で一旦かき出した。ところがそれが田代自身の右足に当たって顔の方に戻って来た。
ここでは撮った写真を順にすべて掲載しているが、田代の右ももか膝に当たった瞬間は写らなかった。これは右足に当たり跳ね返ったボールが下に落ちたところだろう。
バウンドしたところはマテウスの左足の近くだった。
マテウスが左足でボールをゴール方向へ寄せている。
この時点でボールはゴールライン上にある。
岩下の両足の間にボールが見える。
さらにトリミングしてみると‥
ボールはわずかにラインにかかっているかもしれないが、岩下とGK田代の間にあるようだ。
次の写真がこれで、ボールは見えなくなった。
トリミングしても見えない。
ゴールの奥側へ移動し、岩下の足か腰で見えなくなったと思われる。
ボールはゴールラインからネット側へ40cmか50cmは入っていただろう。
DAZNではこのあたりでGK田代がボールを腕で押さえていた。
完全にゴールしたのを見て、エジガルとマテウスがラインズマンにアピールを始めた。
このあと主審はゴールを認めずゲーム続行となり、GK田代がすかさずカウンター攻撃開始とばかりに長崎陣内へ大きく蹴り込んだ。長崎の選手がタッチラインを割ってゲームは一時中断。そこで主審は長崎ベンチの前まで走って来て、監督やコーチに何やら話しかけていたが雰囲気としては低姿勢のようだった。
Vファ側は強く抗議する様子はなく、監督、コーチとも主審の肩を軽くたたいて「おつかれさま」という感じだったのは、2点リードしていたからだろうか。
おさまらなかったのは間近でゴールを見たマテウスとエジガルで、通訳をはさんでしばらく話していた。納得できなかっただろう。
線審、主審、いずれもこのケースではゴールかそうでないかは肉眼では判別不可能だっただろう。思うに、ゴールバーの両端と中央の内部に小型カメラを下向きに取り付けるようにしたらどうだろうか。今は安価なものでも確実に撮れる。ボールがバーに当たるのに備えて、バーの下面に穴を開け、カメラはバー内部に設置、固定する。
死語になってしまったが、紳士のスポーツという言葉があった。当事者が正直にふるまえば済むことではある。勝つことが大事と言っていたのが、勝つことがすべてとなってしまっている。