3月最後の火曜日、出航。
予報によれば1週間近く晴天が続き、大風もなし、潮は小さい。
長崎市香焼(こうやぎ)の百万トンドックのクレーンも春霞に覆われて。三菱重工長崎造船所が建設したドックだが、今は大島造船所の施設となった。
伊王島のカトリック教会
福江港まで約45マイル。
XTE、クロストラックエラーは、チャートプロッター内の電子海図に書き込んだ針路から、船がどれくらいずれているかをマイルで表示する便利な機能。
使い始めて20年になる計器はもともと液晶の耐久性が低く、画面が見にくくなった。 これはマシな方。
予報どうりの凪、NEの風、風力2、フルメイン、No3ジブで機帆走
九州商船五島航路ジェットフォイル
AIS信号受信せず
九州商船五島航路フェリー
AIS信号受信 速度約18ノット
珍しくアンテナが多い漁船。漁業無線用はわかるとして、他の2本はVHF?
総務省総合通信基盤局のせいで、世界的に船舶通信として使われているVHFをほとんどの漁船は搭載せず、プレジャーボートを含む一般船舶と漁船とは通信が不可能となっている。プレジャーには煩雑過ぎる規則と手続きで、できるだけ使わせないとの意思がハッキリしている。
総合通信基盤局は無線局開設者から電波料を強制徴収し、使い道がないらしく毎年百億円以上の莫大な利益を得ている。これまでに総額1500億円余りの利益を得ていると思われるが、その運用益を含めいったい何の目的で貯蓄を続けるつもりか不明である。
VHFで海上保安部と海上自衛隊の交信が活発だった。そろそろ来るかと思っていたらやはり。北方から現れた軍艦。
艦番号180、ミサイル護衛艦はぐろ。
イージス艦だが、防空中枢艦 DDGと呼ぶらしい。2021年就役。8200トンと初期イージス艦より大型化した。
大気圏外のミサイルを撃墜できるとのこと、しかしそれに使うミサイルは一発40億円もするそうだ。通常ミサイルだと一発2~4億円。
ロシアがミサイルでウクライナを攻撃しているが、さすがにこの金額のものを常時撃ち続けることはできないので、攻撃回数が減る時期がある。
一時期、山口県など二か所にイージスアショアを設置すると防衛省や自民党が言っていたが頓挫した。このため軍艦をつくって搭載すればよいという話しにしてしまった。ところがこれまでのイージスシステムとはまったく違うため、莫大な費用がかかると心配する人も。
新たな自衛艦を建造しなければならないが、このはぐろより大きな艦になるうえ、その自衛艦を守るために別な護衛艦建造が必要になるという。いくら金があっても足りないような話しなのだ。買ってもらえるアメリカの企業や政府にとってはホックホクな話しだ。
それにしても、自衛艦内での自殺、盗撮など、枚挙にいとまがない。大部分の隊員はまじめな人と思うのだが。いい給料もらっているはずだが、どこかタガが外れている。
福江港沖の風力発電機。浮いていて海底にチェーンでつながれ、流れていかないようにしてる。4台見えたが、さらに建設するとのこと。
航海後半のうち3時間はエンジンを止めて帆走できた。
椛島の南で一旦Nの風が落ち、福江港に近づくとまた上がってこのあたりではNW風力4。
一泊242円の桟橋。
港の奥の漁港から午前4時ごろになると出漁していくため、引き波で起こされた。
さらにジェットフォイルは午前7時すぎの出航のために6時半ごろから暖機運転を始めた。キーンというジェット音のため、寝ていられる環境ではなくなる。
桟橋は長く、長さにもよるがヨット3艇は可能か。
外側には巡視艇が舫う。
これだけは去年6月に撮った写真で、視界が悪い。この時は暑くて船内では寝られず、近くのビジネスホテルに泊まった。
コロナも終息に向かい、観光客が戻って来ていた。
福江港ターミナルビル
FMでビートルズの曲ばかりかけている局があり、珍しいなと思ったら地元放送局だった。ベトナム人が通う日本語学校があり、その生徒さんと地元の人が話す番組もあり楽しめた。
ターミナルビル内ではWiFiが使え、冷暖房完備。観光案内所があり、レンタル自転車が借りられる。
福江城 近くには武家屋敷街も
4月4日、新しい図書館が利用できるようになった。港から歩きでは遠いが、レンタル自転車なら10分で行ける。船内が暑くなる時期に逃げ込む場所としてはいいかもしれない。行った日はまだ開館前で中は見ることができなかったが、開放的で良さそうな図書館に見えた。