ホームでのものばかりだが、今シーズン中の3シーンをセレクトして紹介。
まずは7月30日のvs新潟。
前半14分、後方からエジガルに向けてボールがキックされたが、新潟の選手のきびしいチェックで前を向けず、味方に渡すのが精一杯。しかしあきらめずに中央よりへ動くと、植中と相手の奪い合いからボールがエジガルへ。
左右に長崎からの移籍組、田上と島田。2人がかりでシュート阻止に動いた。
軽くトラップして、次はどうする?
ナンと、寄せて来た田上の前を通して左へ運び、
テクニックを見せたあと、ここからが速い
確実に決めるワザ!
わずかなスペースからでも自分のデザインどおりのシュートへ持ち込み、確実に決められる選手。今シーズンは12得点でチームでは1位だが、昨シーズンの15点には及ばなかった。
9月21日、vs栃木。
後方からフィードされたボールを追うのは植中。
昨シーズンは10得点をゲットし期待の星だったのに、今シーズンはケガのため開幕から3試合を欠場。初得点が5月下旬と大きく出遅れた。
得意とした抜け出しとポジション取りの良さも、相手チームの対応のためかあまり見られなかった。
しかし、この試合ではご覧のような抜け出しと、
執念のヘディングを見せてくれた。
GKと激突、
ゴールは決まったものの、
脳震盪の疑いありとされて退場した。
今シーズンは5得点と去年の半分にとどまった。それも下位チームからばかりで、上位チームからは得点できなかった。
相手チームの対応が厳しくなったことはあるだろう。チームのシステム変更に自分が対応できなかったためか。来季は進歩したFW植中を見せてほしい。
10月8日、vs徳島。
前半、徳島に2点先取されたVファだったが、後半になると相手陣内でプレーする時間が多くなった。
バイタルエリアで右サイドから高橋がスローイン、受けたカイオに西谷やほかの選手たちが寄せて来た。
ドリブルで中央まで持ち込んだところへ米田が走りこんで来た。
米田のすばやい好判断が得点につながった。米田のシーズン中の得点は4点。思い切ったヘディングシュートやドリブルで持ち込んでのシュートといった派手さがある割には得点数は少ない。
ポジションがDFということから来るのかもしれないが、もっと得点できそうな選手だ。カイケが復帰するようだから、MFとして動くところを見せてもらいたい。
最後に、Vファ元監督の吉田氏がJ1神戸の監督となり、降格圏内から順位を上げて13位でシーズンを終われたことはよかった。
また松田元監督はガンバ大阪の監督となり、ギリギリの15位だったとはいえやはり降格圏内から脱して、J1に留まったことにも安堵した。
あの強かった磐田が来期はJ2に戻って来る。同じ静岡県の清水もやって来る。勝負事には伝統も保障もない、勝つか負けるかだけの厳しさではあるが、命を取られるわけでもない。やり直せばいいのだ。