長崎の赤色タワー | junとさらくのブログ

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さらくSALAKUは船名です。

 強風と雨で少し荒れ模様だった今日の長崎市。雲に覆われていた稲佐山山頂が夜になって赤っぽくなった。活火山でもあるまいし、と思いながらよーく見たら‥。タワーだった。

 

 

 東京や大阪の派手好きな知事たちの真似をして、長崎でも去年から始めたライトアップ。ここしばらくは白と赤で照らしていた。聖火リレーランナーを遣唐使船に乗せた7日夜まではそのままだった。

 

 その翌日から長崎県の感染者数が急に増え、これまでで最多の65人となった。救いにはならないが、熊本、佐賀、大分でも最多となった。

福岡は断トツの519人、熊本も三桁だった。

 

 タワーのライトアップはいつのまにか真っ赤になっていた。

 

 菅政府が「短期集中で人の流れを止める」と連休中を対象に出した3回目の緊急事態宣言だったが、あまりに曖昧な内容で誰も集中できなかったようだ。一方ではオリパラを必ずやると聖火リレーショーを全国で展開していたのだから、緊張感が薄れるのは当然だった。

 

 

 遣唐使船を浮かべているうちに感染者がどんどん増えて、今夜ついに長崎市の感染者病床使用率が99%になってしまった。県内では壱岐が2番目に多い57%となった。以前からその傾向はあったが、福岡との行き来が多い地域が高くなった。

 

 ワクチン接種は高齢者施設に入っている人たちがようやく終わり、今月24日から85歳以上の人たち約27000人への接種が始まるという。早くも予約の電話が繋がらないなどの苦情が殺到し、行政側はネットで予約してくれと言い始めた。若い人たちならともかく、年寄りでネット使える人は、田舎ではとくに少ない。

 

 全国で一日100万人に接種すれば7月末にはすべての国民への接種が終わると、けむに巻くようなことを言った人がいた。菅首相である。言ったことには責任を持ってもらいたい。

 

 稲佐山の赤色タワーをいつまで見なければならないのだろうか。ビヤガーデンからもよく見えそうだが、そもそもこの夏の営業はなしか?