うちのハイビスカスは冬の間も花をいくらか開いていたが、このところしっかり開くようになった。しかしたしか真ん中が赤くて花びらは黄色だった、どうしてこんな色になってしまったのだろうか。肥料をやっていないせいか、日光の強さのせいか、もう少し様子を見よう。
歩いて20分くらいのお宅で咲いていたツツジ。こちらは正常な色で満開だ。
桜の花が散るとあちこちのツツジが満開となる。
先月23日、三菱香焼の岸壁に舫う2隻の大型客船。中国で客を乗せられないし、あちらのドックはすでに先約があったらしく、普段は整備や改修工事を日本ではしないこうした客船が長崎の造船所にはいいお客さんになった。
観光船を運航する会社、航海の企画や集客をする旅行会社、停泊料金で岸壁建設の費用を回収する計画の港を管理する自治体、お土産屋、観光バス会社などが収入を絶たれてしまった。
このウィルス禍で思わぬ利益を得ている人たちもいるだろうが、損失を抱えた人たちの方がずっと多いに違いない。
先週降った雨に混じっていた砂が私の船のコックピットにたまっていた。とくに冬になるとこういうことが多くめずらしいことではない。大陸の奥深くで巻き上げられた砂がこうして九州に落ちてくる。
風や砂にはパスポートがないから国境を超えることは簡単だ。人間だけが国境をつくってお互い通せんぼしている。自然の中にはない権威というものに人はがんじがらめにされてしまった。
トランプ大統領は先月武漢ウィルス、あるいはチャイナウィルスと呼び始めた。アメリカでの感染者が増えてきたのは、ほとんどの人が保険に入れないアメリカのシステムに原因があることがクローズアップされてきた。体調が悪くなっても出費がかさむ病院へは行かない、行けない人が多いのだ。
大統領選挙を抱えたトランプは国民の怒りを中国へ向けさせる作戦に出た。一方、決して誤ることのない共産党の国である中国の報道官は、ウィルスはアメリカが武漢で広めたと何の根拠も示さずに言ったりした。もはや声が大きい方が勝ち、というレベルまで落ちた。
日本の首相や首都の知事はオリンピックと自分の地位を最優先させて、延期することと日程だけ早々と決めてしまった。ワクチンができるのに少なくとも1年はかかると言われているにもかかわらずだ。
先月末で世界のウィルス禍による死者が4万人を超えたとのことだ。専門家の中には4千万人を超えるだろうと言った人もいる。アフリカや東南アジアで感染者が増えるのはこれからだ。日本でも一日に2千人しか検査できていない現状で、世界には検査すらできない国や地域があることだろう。ドイツでは日本の17倍の検査能力を稼働させているそうで、それが死者数の少なさにつながっている。検査体制が充実することとワクチンが開発されて生産が始まるまで、終息の時期などまったくわからない。
世間ではエイプリルフールどころではなくなったが、考えてみると国会で安倍首相らがマスクを着けて答弁したり、全世帯にマスク2枚を配ると言ったり、これが彼らなりのエイプリルフールだったのかもしれない。森友問題で自殺した財務相の人や奥様の花見などが大きく報道され、顔を隠したくなるのもわからないではない。
やってる感、やってるフリがはびこる中、本気度が問われている。ウィルスは待ってくれない。