嬉しいことがあった
過ぎた日々が、一気に押し寄せて胸がいっぱいになり、目頭が熱くなった。笑いながら話していた最中に、ふいにそうなった。暑い日の一番暑い時間、夕方近くに孫娘と嫁が訪れた。「エアコンがよく効いてる~」いつもこの孫はくったくがない。6月に仕込んだ梅漬けと紅ショウガ、その他を取りに来るよう伝えていたので、来たのだと思った。でも、孫の口から出た言葉は「ちょっと報告があるの」「ん?なにかしら」聞けば、就職内定が取れたという、思いがけない報告だった。昨今の就活模様は以前とは全く違う。娘と息子のその当時の事情からアップデート出来ていない私に、興味を示す権利も、ましてや口出しなどありえないから、彼女が大四になっても、あえて就活を話題にすることはなかった。そばで見ていて、彼女がソレに取り組んでいるようにも見えなかったし、明るく元気だからそれで良し、孫は孫でいい。これが私のスタンスだった。一泊二日で東京へ行き、最終面接を受け、(面接は計3回あったとか)結果、「合格」の通知を貰い、一か月以内に返事をするよう言われたが、断る理由はない、とニコニコ顔だ。私ももちろん嬉しい。が、ただ嬉しいだけではない。冒頭に書いた、諸々の感情が湧き出てきて止められない。私の初孫として生まれたその日から22年間の日々。。。どの日もどの思い出も愛おしい。これが、どうしようもない、老人あるあるの心況なのだろうか。夫は、いつも通り反応は薄い。本心は分からないが、他人同様じゃないの!と愚痴ってみる。生きていれば、まだこんな喜びもあるんだ。これも、私が築いた人生の1ページなのだ。「おめでとう!」と言ったが、「ありがとう!」の方が私の気持ちにフィットする。