落雷の瞬間を見たことある?

 

ある。

 

▼本日限定!ブログスタンプ

あなたもスタンプをGETしよう

 
 
以下、持論を展開しているだけなので迷い込んで見てしまった人は「バカが何か言っている」って程度にとどめてほしい。自分の信じる論がある人は気に障ると思うし、そっと閉じてほしい。
 
 
 
コ〇ナ初期の重症度の高い入院患者を看取ったことがある。
感染源は高齢者施設。
 
その時、高齢者施設での集団感染が相次いで一般病院は満床で、下請け病院としては認知症や高齢で積極的治療をしない、エンドステージの人たちを受け入れた。それでも、対症療法はしていく。
 
普通の肺炎なら抗生剤を入れたら呼吸は落ち着くし、酸素をしたら酸素飽和度は上がる。座薬を入れたら熱は下がる。
 
何をしても熱が下がらない。クーリングはすぐぬるくなる。
 
吸引しても変わらない地上でおぼれるような呼吸、チアノーゼも分かりづらい全身土色、体幹は高熱なのに手足は水のように冷たくて。酸素10リットルリザーバーマスクしていても酸素飽和度はどんどん下がって測れなくなる。
 
発症から、あっという間だった。
「だって、歩いて入院して来たよ?しゃべって…会話もできたよ?うそでしょ?」
重症化すると悪化のスピードが止められない。
当時は対症薬も何もなくて、次から次にあっという間に同じ症状で亡くなる。看護師として「何もできない」という無力感を味わった。
 
 
 
その後、よその病院で人工呼吸器やECMOを使用する積極的治療で回復した元重症患者でステロイド誘発性精神病を発症して当院に。
 
ステロイド減量目的で入院したその患者。ステロイドを徐々に減らしていく途中で腎不全を発症、転院。炎症がステロイドで抑えられていただけ。肺だけではなく全身のダメージが途轍もないと知った。
 
 
そのころの陰謀論は「コ〇ナは風邪と同じ」「むしろ感染したら抗体ができて強くなる!」「子供には積極的に感染させるべき」と唱えていた。
 
いや、普通に死ぬから!後遺障害大変だから!
 
無茶苦茶なその論は怖かった。有識者や医療者が危機を伝えても一向に聞き入れない持論を展開する人たちが怖い。ある意味宗教や信仰だ。
 
あの「何もできない」という怖さ。夜勤でどんどん悪化する症状を子供に?回復してエクモ離脱してからもステロイド躁病になって周りと軋轢を生んでも止めたら再発する状態を知らないから?
 
 
 
徐々にコ〇ナ株が変わって。医療者のワ〇チン接種も進んでからのこと。
 
当時、集団での会食が禁止されているにもかかわらず、宗教活動で集団会食した看護師1名。その宗教が「ワ〇チン禁止」していたようで、彼女も当然未接種。
 
集団会食したことも言わず「風邪ひいた」と普通に午前中勤務。昼頃電話があり、その集会で集団感染が発覚。
 
遅かった。その人がかかわった患者すべて発症。(あとは察して…。)易感染性と症状悪化の速さは恐怖。
 
その看護師と接触のあった職員全員PCRして、陽性の人は自宅待機。集団感染したものの、その時の病棟看護師はほぼ全員ワ〇チン接種していたから無症状か軽症で済んだ。
 
その未接種でスーパースプレッダーになった看護師だけがなかなか回復しなかった。
 
感染していない少数看護師が病棟を回す。大変だった。
 
 
 
私といえば、初期コ〇ナの頃まだ十分な知識もPPEも無かったのに何十回と吸引して…今考えたら恐ろしい。感染しなかったのはマスクと手袋、手指消毒をしっかりしていたからかな。
 
その後ワ〇チン接種。集団感染の時たまたま、そのスーパースプレッダーNsと勤務がかぶらず会うことが無かったから感染せず。
 
あとは帰宅したら即シャワー、頭の先から足の先まで念入り洗浄が良かったのかな。
 
禍の中心にいたけど1回もコ〇ナ感染していない。
 
 
 
最近また、恐ろしいと思うのは陰謀論。反ワ〇チン、反マスク論はもとより、有識者や厚生労働省の医療データに基づいた情報より、自分に心地よいと思える情報(陰謀論)だけを信じるフィルターバブル、エコーチェンバーに入り込んだ人々。
 
怖い。自己洗脳というか、間違った情報を自分が正しいと思って善意で広めてしまう状態。いつでも自分がそうなってしまう可能性はどこにでも潜んでいるし。そうなっても気が付かないだろうし、本当に怖い。
 
コ〇ナの第11波12波?が猛威を振るい手足口病や溶連菌感染も流行している。感染対策もあいまいになった。
 
今の状況はコ〇ナ初期より怖いな、って思う。