夫の九州旅行から数日たった。
夜、私は日課の夫のマッサージをしていた。何時間しただろうか。時計は0時近かった。
夫からやっと開放され、私は洗濯物を干さなければ、と思い
その日は、さすがに娘ももう寝たであろう、と考え
あふれる涙をそのままに洗濯物を干していた。
声は上げていなかったつもりだった。
だが、息遣いが荒かったのだろうか、娘がやってきて、泣いている私の顔を見て
「どうしたの?泣いてるの初めて見た・・・DV?」
と言った。
いつも何もしない娘が、洗濯物を干しだした。
私は、いやなんでもない、まあいろいろ、と、回答になっているのかどうか分からないような返事をして
その場をやり過ごした。
これはマズイ!以前から運転中でも何でも涙が出て困っていた私は、早速翌日近所の心療内科へ行った。
そこはアタリなのかハズレなのか分からない。
男の先生が一通り事情を聞いて、
「涙を止める薬は無いよ。弱い安定剤を出してやろう」と言って薬を出してくれた。
待合室にいる人たちはまともに座っているのも困難な様子で、
それに比べたら私は涙は出るが、感情は高ぶるが、心療内科にかかるほどではないのかな、とも思った。
「夜寝る前に飲むように」と言われた薬を早速事務所で午前中に飲んだ。
気のせいか、気分が高揚してくるようだった。
私を悩ませていたこともあまり気にならないし涙も出なかった。
ただ、眠くて眠くて、車の運転には参った。
薬は、どうしてもつらいときだけにしよう、と思った。