ガーナ―の首都、アクラの市場をブラブラしていた時。

 

西アフリカ特有の活気と賑わい。

 

市場の道端からぺったんこ。ぺったんこの音。

 

近くに寄ってみると長い杵を臼のなかに振り下ろしている。

 

臼の中をのぞいてみると白い餅状のものがあった。

 

杵が振り下ろされると、臼のそばのビッグママが容器の水に手を浸し

素早く餅状のものを丸くまとめる。

 

杵を振り下ろす人と臼の中のものをこねる人との共同作業。

 

ぺったんこ。はい、ぺちゃぺちゃ。つるつるまーるく。

ぺったんこ。はいぺちゃ。つるっ。まるっ。

 

おー。日本の餅つきだ~。聞けばフーフーと答えた。

 

中味はなにかしらないが、餅状の食べ物はとても美味しそうにみえた。

 

とはいえ、異国の地の露店の生水で作られた料理に少しひるんだ。

 

でも美味しそうな餅状のものはなんだろうと好奇心に勝てず

そっと抗生物質を一錠含み注文した。

 

白い餅状のものと赤いスープ状のものが出てきました。

 

聞けば白い餅状のものを手でつまんでスープに付けて食するということでした。

 

白い餅状のものは餅ほどの粘りはなく柔らかくつるっと喉を落ちていく感じ。

赤いスープはピリッとスパイシーな味でした。

 

 

後で調べたら餅状の原料はキャッサバとプランテンバナナをそれぞれ蒸して

更に蒸したキャッサバとプランテンバナナを一緒に臼に入れ杵でつく料理ということが

わかりました。

 

 

 

 

 

キャッサバは熱帯地域でどこにでも植えられている作物です。

 

土壌の状態が悪い地域、肥料成分のほとんどない土曜で生育することが

できますので途上国では貴重な作物となります。

 

繁殖も枝を土に挿すだけで簡単に増えるので増殖も簡単そうです。

 

 

日本の国内では鹿児島県の奄美群島で栽培されています・。

 

 

一方でフーフーの材料となるプランテンバナナは食料用のバナナのことで

果物としてのバナナとは区別されています。

 

皮が青いままで皮をむき食料として利用します。

 

いつかガーナ―料理店に行く機会があれば是非もう一度

フーフーを食してみたいというのがささやかな私の願望。