咲耶が実家へ行った日から振り返ります。


うちの実家には今は猫が7匹います。

(今は7匹しかいないんだな…と改めて思った)

母は猫ボラでお外でお世話している猫さんも沢山います。


咲耶は外猫さんたちのお世話を猫の幼稚園といい、グレンマが園長先生で自分は先生だと、

実家ニャンズとも沢山遊ぶ気満々で、1枚しかない大切な金色の折り紙を使った手作りのおもちゃを作っていったりしていました。



実家に入ると猫たちが怖がらないよう1人ずつ名前を呼び、絶対に自分からは追いかけません。


おもちゃを出して遊ぶ?と聞き、近付いて来たら触ってもいい?と聞き手を伸ばし

それで逃げてしまったら

ビックリさせちゃったかーまだかーと満点な対応をしていました。

黒猫ビッキーとシャムもどきたぬたぬと遊ぶ咲耶。



じきに子猫たちの方から咲耶に遊ぼうと近付いて来て、それはそれは双方楽しそうに遊んでいました。




咲耶は本当に猫が大好きで、産まれる前から猫に守られ、産まれてからはひなちゃんにしっかりしつけられているしねニヤリ

だから私が入院中の初めてのお泊りも、緊急事態宣言中でどこにも行けない夏休みも、猫たちと過ごすのを楽しみに頑張った。
夏休み中の唯一のイベントが実家へのホームステイだったのだ。


この日もカシャブンを振り回し子猫たちとの距離を縮め、気難しい病猫たちも姿を隠すわけでもなく咲耶が実家にいる事をそんなに気にする風でもなく当たり前に過ごせていました。
大好きなグレンマの家で大好きな猫たちに囲まれた咲耶も、9か月ぶりに実家に帰れた私も幸せでした。

でもそんな当たり前の幸せが間もなく終わります…



「なんか鼻水出る…」
「目、痛い…」
「鼻水、止まんない…」
「涙出る…」

そして咲耶はまぶただけでなく、白目も腫れはじめます…

私は誰よりも早く事実を受け止め決断をしなければならなかったのです。