さて随分と前の事になってしまいましたが、法事の日の事です。


この日は早朝から喪服を着て特急電車に乗り込んだわけですが・・・




乗り込んだ電車の車両の1番前にいた方に目が釘付け!



なんとその方はアタシが新卒で入社し、身体を壊すまで働いていた会社でとてもお世話になった上司でした!!!



もうかれこれ10年近く会っていなく、50過ぎたその人に確たる自信もないまま

目が合った瞬間に「クロワッサンさん」と声をかけていました。


*クロワッサン→頭のふんわりリーゼントと柔らかな物腰がまるでクロワッサンのようだと、当時みんなで勝手に呼んでいたw

あ、、会った時はちゃんと名前で呼んだからね!



クロワッサンさんのクロワッサンはやはり10年前に比べて大分小さくはなったけど、まだまだ面影を残していました。



アタシはといえば、クソ生意気な小娘だった事でしょうが、今は人妻w

しかも喪服で当時と比べたら100倍地味でしたが、クロワッサンさんは分かってくださったので感動でした。






一周忌はつつがなく執り行われ、お墓参りも済ませ会食会場へ行くバス(お店のバス)を待つ。


ただ1度では乗り切れないので、親族は2回目と次のバスを待っていた。





お墓の前は畑で、収穫を終えたばかりらしく小さなサツマイモが無数に落ちてる。


「このまま捨てるなら欲しい・・」


そう思いながら畑を見つめていると、いつの間にか隣りには男の子が。





この子は旦那の従姉さんのお子さんの1人で小2。

7歳児ではあるが、自分が子供である事を分かった上で大人びた考えも持つ子。

子ども扱いされるのが嫌いな、とても頭の良い子だ。


アタシはこの子がとても好き。



ちょっとひねたような物言いと視線を投げて寄こす彼をデューク(仮名)とする。




なんで洋名かって?

純粋な日本人なんだけど、なんかデュークって感じがするんだもんw




サツマイモを見つめるアタシにデュークが言う。


デ「収穫終わったね。」


咲「そうだねぇ。芋掘り行った?」


デ「今年は放射能の問題があるから芋掘りは出来ないんだよ。

  それに芋掘りは幼稚園のやることだぞ。」



小学校2年生から「放射能の問題」を聞かされた・・・汗





デ「でもサツマイモの弦を使ってクリスマスリースは作った。」


咲「自分でリース作るの?っていうか、リースの弦ってサツマイモだったんだ!!」


デ「毎年作るよ。作った事ないの?大人なのに??」


咲「うん、、アタシ作った事ない・・・いいなぁ~リース作ってみたい。。」





心の分かるデュークはアタシが落ち込んだと思ったのか、こんな事を言う。


デ「じゃぁさ、ドングリは?ドングリに穴あけて楊枝刺したりしてなんか作った事ある?」


咲「うん!それはある!」


デ「いいなぁ!オレんとこの方、ドングリ落ちてないんだよ!ドングリで遊びたいなぁ~」


と、心底羨ましそうに言って励ましてくれる優しい小2w




咲「でも、探したらドングリあるかもよ?」


デ「ないし、あっても勝手に楊枝持ち出したら家の人に怒られるじゃん。」



そして突き放す、きちんと躾けられた小2ww





デュークは興味がある事は覚えるのがとても早いようで、百人一首をもう49首も覚えたという。


アタシが「凄い!!」と褒めると・・



「いや、まだ51も残ってる・・・まだまだだ。」


と、憂いを秘めた顔で言う。




デュークとアタシが百人一首について語り合っていると、いきなりデュークの肩を揺さぶる人が・・・



義妹である。




鼻こ「ねぇねぇ!このおじちゃん(義弟)なんでも知ってるんだよ!こう見えても

   C大学出てて、すっごい頭良いんだよ!!凄いでしょ?C大学だよ!

   なんでも答えられるから質問してみてよ!!!」



そして、、

デュークが静かにキレた。




小学校2年生の130cmくらいのデュークが両手をポケットに突っ込み、肩を怒らせ

首を垂直に見上げるような(本気でガンたれているような・・)格好で2人(義弟と義妹)に詰め寄り、


「んじゃさ、まず昆虫の名前300匹くらい言ってみてよ?!なんでも知ってるんでしょ?!


と、この喧嘩買いました。の構えw




そこへデュークの兄(小5)も加わり「300じゃ甘いよ。500匹は言ってもらわないと。」と。



「はぁ?それしか言えないの?全然知らないじゃん。」

とまくし立てる兄弟。




デ「じゃぁ昆虫はいいから、上の句言うから下の句言ってよ!」


と、今度は百人一首攻撃。




ま、いいか。と他の親戚と話し始めたアタシの所へ3分も経たずにデュークが戻ってきて訴える。


デ「あの人たちズルいよ!!デカいんだもん。あんなデカくてズルいよ!!!」



いったい何が起きたのか知らないけど、その後デュークは専門卒の百人一首を1つも知らないうちの旦那さんに

「じゃんけんしよう!!」

と、子供らしく絡んでたw



余談だけど、短大の時は場所柄のせいかK大・W大・H大・J大の友達が多かった。

バイト先の先輩にはT大の人たちもいた。


おバカなアタシの周りは非常に偏差値が高かった訳だけど、

地元の知り合いでは中学をリストラされ15歳から必死に働いている子や、

若気の至りで隔離された場所でしばし過ごしてしまい、

懸命に更正に努め働きながらも世間の目に晒されているような子もいた。

(大体は親と絶縁状態で援助もなく、自分で衣食住をまかなっていた。)


さすがにT大は考え方からして違い、本質的に頭が良いなぁ!と思ったけど、

W大のサークル問題がその後大きく事件となったように、時に時間を持て余し親の援助の下、

遊び・オシャレ・女に必死な彼らがそうまで言うほど頭がいいか?と、

問われれば決して首を縦には振れない。


アタシが見て来たのは何某大の一部の人たちで全てではないけど、

短大時代のアタシからすれば早くから社会に出て一生懸命働いている後者の方が、

勉強だけではなく沢山の経験値を持っている分、生きていくという意味で頭が良いと感じた。


だからアタシはむやみに最終学歴や社名をさらし、どや顔する人が好きではない。

実がない人に限って「オレ、○○に勤めてる!」とか言うんだよね。。


自分の周りの一部の話なのでご出身の方がいらっしゃたらスミマセン><

お気を悪くされないで下さいね。。





子供だから・・と思ってはいけないタイプの子に、1番してはいけない接し方をしたな~義妹。


しかもデュークは記憶力がとても良い子なのでプライドを傷つけられた思い出は、この先も消えないんだろうな・・・汗




このはなのさくやひめ-111204_131431.jpg

なにやら旦那と語らうデュークの図。



次に会うのは三周忌、楽しみだな^^