2017年1月3日(火)14:00~
新春能:大槻能楽堂
「翁」梅若万三郎・茂山千五郎
狂言「素袍落」茂山千作・茂山あきら・茂山宗彦
能「玄象」片山九郎右衛門・片山伸吾
関西には大阪能楽会館・大槻能楽堂・
山本能楽堂・金剛能楽堂etcと
たくさんあるのですが、
私は行った中で
ここ大槻能楽堂が一番好きです。
音の響きが一等良いように思うのです
チケット頼むの遅くて
席はワキ正面3列目センター
こんな風に舞台を囲んで90度で
席の配置があって~
演者は下手の通路・橋掛かりから
舞台へ出るんだけど、
私の座席(紫のポッチ)からは
舞台を真横で見ることになるんで、
脇正面というの。
(当然 正面席が一番チケット高いよ)
何故か前の2列目がズラーっと空席
頭が邪魔でなくて見やすいけど、
なんでこんな良席を空けとくんかな
ノロウィルスにでもやられて来れないのか
さて、まずは~~~「翁」~~~
遅れると入れてくれない演目
なので、何気に緊張する
能であって能でない特別なもの。
お正月に必ずかかる祝言曲・祝福芸
神能とも呼ばれることも。
舞台には粛々とした緊張感が漂います。
翁ってのはおじいちゃんのことね。
おじいちゃんが舞うのがめでたいってのは、
平均寿命の短かった昔は長生きはめでたい、
長寿のご老人には
霊力が宿ると考えられていたらしい。
翁の面はこんなの。
さすがにここでいきなり寝てる人はいないっす
能はえてしてそういうもんだけど、
翁はなーんにも考えずに
その空間にただ身を任せていました。
~~~狂言「素襖落」 → あらすじ ~~~
これ前日観たっちゅうねん
実はお能のチケットを取ってもらうのに、
3日と4日を勘違いして頼んでた
ホントは4日の福王和幸(イケメン)氏が
観たかったんよ
まぁ4日だったところで、
狂言は茂山家の「鶏聟」なので、
やっぱり2日に観た演目だわさ
ところが、これがすごく良かったんですわ
太郎冠者が千作なのは同じなれど、
仕える主:千三郎(天空狂言)
宗彦(新春能)
伯父:七五三(天空狂言)
あきら(新春能)と配役が変えてありまして~
ケチで心が狭いと太郎冠者に言われる
主(あるじ)役に宗彦が
ピタリ嵌まってました
お使いに来た太郎冠者に
酒が惜しいわけではないが酔うと心配じゃによって、
と言いつつ到来ものをたくさん
振舞ってやる人の好い伯父。
酩酊して歌いながら
伯父ご様から餞別にもらった素襖を
落としてしまう太郎冠者。
それを拾って素知らぬふりで、
太郎冠者どうした、何ぞ落としたかと問う主
おおらかで愛嬌のある楽しい演目。
何度観ても面白い
総じて狂言は肩の凝らないのが身上だけれど、
これは本当に解りやすくてお薦めです
~~~能「玄象」→あらすじ~~~
いつも思うけど、お能はね、
ほぼこの世の人でないもののお話。
ここに出てくるのも老翁=村上天皇の霊とか
龍神とかだからね
今回は替ノ型 早装束とやらで、
琵琶がふたつ出てきたりしたのだけど、
なに、原形もあんまり覚えてないんで、
解説を読んで、はーそうですか、なるほど
ってなモンですわ
途中、うっとり眠い中に
赤毛の龍神が躍動感あふれて登場。
まだ若い子で凛々しくて目がスッキリしました。
幕間にいただいたお神酒の
せいでもあるまいが、
心地よくウツラウツラとしてました
ワキ正面とて、控えている演者たちの
視線にまともに晒されているのに
終演後に、眠かった・・・とつぶやくと
ひとつ向こうに座った友達が
「しかたない、アルファルファが出てるから」と。
・・・それは草
アルファー波やろ
うたたねしていた皆様の頭に
アルファルファが生えてる図が浮かんで、
皆で大笑いしましたとさ
アルファルファな面々