海とあずきちゃん


森を抜け住宅街の家の

屋根の上に登るあずきちゃん


「ここからなら、見渡せるのにゃ〜♪」


春の温かな日差しがなんとも心地よい


「大きな水溜りがあるのにゃ

行ってみるのにゃ」


屋根の上から見えた海に

冒険心をくすぐられ

海岸に向かうあずきちゃん


船着き場の波打ち際

初めて覗く海

驚くあずきちゃん


「にゃー!水が生きてるのにゃ!!

怖いのにゃー」


体をこわばらせ

震えて

その場から動けなくなってしまう

あずきちゃん