*Sim劇場*

「はい、ネイト。夕飯の時間ですよ。何が良いですか?ミルクですか?」

「やー」

「そうでしたね、ミルクは嫌でしたね。では、おかゆにしましょう」

「ゆー」

「おかゆは何が良いですか?」

「びー」

「びー?いえ、Bはちょっと危険ですので……」

「びーびー!」

「もしかして、エビですか?エビは駄目です。かぼちゃにして下さい」

「ぶぅー」



*Sim劇場*

「確か、冷蔵庫の中に……ありました」



「はい、ネイト。おかゆが出来ましたよ。

 出来ました……と言っても、レンジでチンしただけですが」



*Sim劇場*

「ネイト、お行儀が良くありませんね」

「うぅー」



*Sim劇場*

「美味しいですか?」

「まー」



*Sim劇場*

「こら、いたずらしてないで、ちゃんと食べて下さい」

「ぶぅー」



*Sim劇場*

「うまうま」

「そうですか、美味しいですか」

「うまうま」

「手で食べるとは、大胆ですね」

「うー」

「今度はちゃんとスプーンで食べましょうね」


美味しそうに食べています。

美味しいんですかね……。

さっき少し味見をしましたが、非常に味が薄く、美味しいとは思えませんでした。

幼児用ですから、仕方ないですよね。


さあ、夕飯も済みました。

後は……ネイトをお風呂に入れてあげなくてはいけません。

沐浴……私に出来るでしょうか?


*Sim劇場*

「さあ、ネイト。しーしー上手に出来るでしょうか?」

「しー」



*Sim劇場*

「ここに座って、しーしーするんですよ」

「だー」



*Sim劇場*

「どうです?ちゃんと出来てますか?」

「だーーー!」

「何故怒るんですか……」

「……」


また怒られました。

ネイトは誰に似たのでしょう?怒りっぽいです。


「済みましたか_」

「はーい」


*Sim劇場*

「良く出来ましたね。偉いですよ、ネイト」

「ふぅ……」

「今度は溜息ですか。溜息吐くと、幸せが逃げてしまいますよ」

「……」


本当に誰に似たのでしょうか……。

私、こんな性格していません。

子育て始めたばかりですが、すでに挫折しそうです。

ネイトは、まだ喋れません。

そうですね……少しずつ、言葉を教える事にしましょう。


*Sim劇場*
「ネイトは、ミルクは好きですか?」

「やー」

「おやおや、ネイトはミルクは嫌いですか……」



*Sim劇場*
「では、私は誰でしょう?」

「しー」

「しーではなく、パパですよ」


*Sim劇場*
「パパです」

「やーーー!」


*Sim劇場*

……何やら、とても怒っているようです。

何故でしょうか……。

私、何かしたでしょうか?


*Sim劇場*
「では……私はエルです」

「えー」

「そうです、エルですよ」



*Sim劇場*

「エーるぅー」

「そうです、エルです。ちゃんと言えましたね」

「えーるえーる」

「ネイトは賢いですね」


パパと呼んで欲しかったのですが、仕方ないですね……。

名前でも、呼んでくれただけ良しとしましょう。


こうして、少しずつ言葉を理解していくんですね。

子供は、見ていて飽きません。


そうです。

今度は絵本を読んであげましょう。

そうすれば、色々な言葉を覚えるでしょうし。


「えーる、しーしー」

「しー?Cですか?Cは、ここにはいませんよ」

「しーしーしー」

「しー……もしかして、トイレですか?確かおまるがあったと思います」


これは、何とか通じました。

ネイトをおまるまで連れて行く事にしましょう。

そういえば、今日から新聞が配達されているはずです。

株価も気になりますし、ある未解決事件も気になります。

新聞を取りに行ってきましょう。


*Sim劇場*
「新聞新聞……!?」


外へ新聞を取りに行くと、見知らぬ誰かが我が家の新聞を読んでいました。

いったい何処の誰でしょう?

声を掛けてみるべきか……悩みます。


しばらく、じっと見ていると、見知らぬ誰かは新聞を置いて歩いていってしまいました。


「いったい誰だったのでしょうかね……やはり挨拶するべきでした」


*Sim劇場*
「ご近所への挨拶は、ワタリがしてくれたと言っていたし、何かあればまた来ますよね。

 それよりも……ああ、あの事件は解決しましたか。犯人はやはり……」


探偵業を休業しているのに、色々な事件が気になって仕方ありません。

これも職業病なんでしょうか。



*Sim劇場*
「A社の株は……ああ、やはり下がりましたね」



*Sim劇場*
「B社の株は、買って正解でした。これからもっと上がるでしょう」


「だぁー」


新聞に目を通していた私は、ネイトに呼ばれ新聞をテーブルの上に置きました。

すっかり新聞を読むのに夢中になってしまい、ネイトの相手をしてあげていませんでした。


「すみません、ネイト」

「だー」


さて……まず、私は何からすれば良いのでしょう。

そうですね……。

そうです、ネイトはまだ喋れません。

まずは、言葉を教える事にしましょう。


「ネイト、私とお話でもしましょうか」


登場人物の紹介です。


*Sim劇場*
名前:エル=ローライト。

年齢:秘密。

星座:さそり座。

性格:綺麗好きで、ちょっぴり気難しいが割りと活発。

    社交性は低く、結構真面目に生きている。

職業:世界的名探偵兼パパであり主夫でもある。

願望:家族願望。


甘い物とネイト命の良き(?)パパ。

家族願望という一見平凡な願望を抱いているが、彼にとっては名声願望より難しそう。



*Sim劇場*
名前:ネイト=ローライト。

年齢:一つか二つ。

星座:おとめ座。

性格:綺麗好きで内向的。

    エルパパよりは真面目で、エルパパよりは快活。

職業:幼児。


モーグリのぬいぐるみと、かぼちゃのお粥が好き。

取り敢えず、良く成長をして、私立の小学校へ行く事を目標にしている。

かどうかは……全くもって謎である。