(K翔 視点)
………ヤバい。
緋色と翡翠が公園を走り回ってるのを見てるだけじゃ寒くて、俺も参加して追いかけっこしてた。
ふたりと一緒に走ってたら、体も暖まったし楽しくて平気だったんだ。
………マズい。
確かに急激に寒くなったし、いつ雪が降ってもおかしくない天気だった。
最初は降り出した雪に俺もテンションが上がってたから、大丈夫だった……でもそれは単純に頭から抜け落ちてただけだった。
「へくち」ひいろ
「くしゅん」ひすい
「…っつ」若翔
空から舞い落ちる雪に、はしゃぎ過ぎた緋色と翡翠は雪まみれ。
体が冷えてクシャミが出てた。
でも俺は、そんなふたりの様子に気付きながらも顔を歪めて立ち竦むのが精一杯ですぐに反応出来なかったんだ。
………大丈夫。これくらい誤魔化せる。
ワンテンポ遅れながらも、慌てたフリして緋色と翡翠を捕まえて雅紀さんに向かって声をかけた。
「雅紀さーん、雪だるま2名確保w
やっぱそろそろ帰ろうぜ」若翔
「もぉ〜
翡翠も緋色くんもすっかり体冷えちゃってるでしょ
クシャミしてんじゃん」雅紀
ベンチで待っててくれた雅紀さんが呆れた顔して近寄って来るのを、静かに待ってた。
なるべく誰にも俺の顔は見られないようにしつつ俯いて。
「……しょーちゃ?」ひいろ
「…ん?どうした緋色?」若翔
「だいじょぶ?」ひいろ
「………ん?」若翔
「おかお むうっ よ?」ひいろ
「………そうか?」若翔
顔を背けて俯いてたのに、緋色には何だかバレてる気がする。
「ましゃしゃん!しょーちゃ ぴんちなの!」ひいろ
「あ、こら
」若翔
「え?ぴん…ち……ピンチ?!翔くん?何かあった?どうかしたの?」雅紀
俺が必死に誤魔化してんのに、緋色にバレて雅紀さんに報告された……ホント緋色はこういうの目ざといと言うかよく気付くよな……。
「雅紀さんごめ………ウゴケマセン
」若翔
「はいっ?!」雅紀
「しょーちゃ
いたいのとんでけー
」ひいろ
「しょーぱぱ?いたいの?」ひすい
………寒さは俺の古傷の大敵。調子に乗って雪まみれになって身体が芯まで冷え切って古傷が痛んで動けなくなった![]()
「もう!雅紀くんに連絡したからね!すぐに迎えに行くって言ってたけど、それまで潤のところで大人しく待ってること
」雅紀
「はぃ
」若翔
雅紀さんに軽々と抱えられて(お姫様抱っこされちまった///)カフェまで運ばれ、俺を心配する半べその緋色と共に毛布でぐるぐる巻きにされた俺![]()
しばらくすると血相を変えた雅紀が駆けつけて、速攻でマンションに連れ戻されると、心配を通り越した雅紀にめたんこ怒られた( ;3;)