シカゴを拠点にするグルーポンは、
クーポン事業の巨人としてもてはやされましたが、
2011年はおせち問題や強引な勧誘などで問題になり、
そしてスーパーボウルでもこんなCMを流し、
非難殺到となってしまいました。

チベット難民や環境団体への寄付を募るキャンペーンを
したかったのですが、志はいいものの、
とにかくひどい内容でした。

その中身は、チベットの映像に、厳かなナレーション、
「チベットの人は困っている。
チベットの文化が危機に瀕している」と。
そう意味深に語った後、突然トーンが一変し、
カメラが引くとそこはチベット料理屋。
「でもチベット人はめっちゃうまい魚介カレーを作るんだよね~」
と俳優が、グルーポンを使って半額で食べているというシーンに。

これに対して、全米が不謹慎だと大激怒となり、
CEOが謝罪する事態に。
30秒で約290万ドルと言われるスーパーボウルの広告料。
逆効果になるとは恐ろしい。

「Groupon Superbowl Ad - Free Tibet 」



びっくりすることに、このCMで描かれているシーフードを食べる習慣、
チベットには全くないし、そもそもこのチベット料理屋は
ネパール人とインド人が経営していたと言う、
全くノーリサーチでお粗末なCMだったというオチが。
踏んだり蹴ったりです。