前回の話はコチラ↑
(どっか出掛けてはんのかなぁ……)
翌日の午前10時。
どっちにしろこの町には連泊するつもりで来たのだが、どうせなら違う宿に泊まってみようと思い、そこで思い出したのがコチラのゲストハウスだ。
その存在自体は勿論知っていたし、日本人のパッカーには昔から知られた存在ではあった。
とりあえず空き部屋があるかどうか聞きに来ただけだったけど留守だった。一旦戻るか。
ここはもう何度もテレビで取り上げられてる有名宿だが、泊まった事は一度もなかった。
ま、これまで日本人宿がちょっと苦手だったのも理由のひとつだが、やっぱり一番の原因としては虫に好かれるオレの体質だ。
以前は川の近くにあったこの宿が、今の場所にいつ移転して来たのかは分からない。
が、今も昔も自然溢れる立地でのんびり出来そうなこの宿は、只でさえ虫にやられるオレにとっては大冒険過ぎるくらいのチャレンジなのだ。
(犬が3匹か……ま、犬はまだしも猫がおるな?う~ん……)
以前住んでいたボロいマンションの向かいは猫屋敷で、オレは毎日ベランダにやって来る猫達によってノミの被害に遭っていた(←1階)。
結局それは猫屋敷の住民が引っ越すまで続いたのだが、ノミというのは喰われる者と喰われない者がハッキリ分かれている。だからややこしいのだ。
(ま、こればっかりは時の運やな。後で笑い話にでもなりゃエエか…)
しかしまぁ…随分可愛らしい場所だな、ココ笑
一先ず今泊まっているゲストハウスに戻り、そこで他の候補もいくつかチェック。
もしかしたら満室かもしれないし、逆に高級ホテルなんかも楽しそうだな。
高級ホテルといっても一万円くらいだ。たまには人並みな旅を満喫してもバチは当たらんか。
(コッチ側は初めてか~、そう考えたらバイクって便利やなぁ)
チェックアウトまでには、まだ一時間以上ある。
暇潰しに、観光客には無縁な山側の道を走ってみて楽しくなってきた。
味はいいけどぬるすぎ( ノД`)
「ア~、ウェア~、ユー、ウェア~…」
地元民で賑わっていた食堂に入り、その人達が食べている物の中にナムギョウを発見。
ライスヌードル系では唯一好きな料理だが、やはりここでもスープがぬるすぎて話にならなかった。
が、こんな場所で普通にメシを食ってるオレを見て、周囲の地元民達は興味が止まらない様だ。
「ん?ジャパン、ジャパニーズ、コン・イープン」
「オー!イープン!?OKOK!」
何がそんなにOKなのかは知らんが、この人達は外国人と触れ合う事なんか殆んど無いんだろうな。
いや、この人達もまた外国人なのかもしれんが(←ラオス人っぽかった)。
「ア~、ア~、ユー、ディス、ア~、ユー、ディス…」
「ん?あぁ、美味しいよ。アロイ」
途端にドッと沸きあがる笑い声。
エエな~、こういうの♪これだからド田舎は止められない。
夜は暇だけどね。
これは後になって知ったが、クリスマスや新年のプレゼント目当てで信者になる人も結構いるらしい。
ま、聞かなかった事にしておこう。