前回の話はコチラ↑
「アイタタタタタタ……も~アカン、ちょっと休憩!」
見渡す限りの田園風景。
ここが宮城のどこら辺なのかは分からないが、あと小一時間もすれば太平洋側に出るだろう。
今までずっと高地を走ってたせいか、海に近づくにつれ暑くなってきたな。
暫くは雨の心配も無さそうだし、とりあえず今のうちに着替えるか。ズロースが蒸れ蒸れだわ。
田園地帯のド真ん中で休憩&お着替えタイム。
素っ裸になっても大丈夫なくらい誰もいなかった。
(あ~、やっぱ平地って楽やな~♪)
尻の痛さを和らげる為の休憩ではあるが、それ以上に大事なのは気持ちの切り替えだ。
ルートの選択肢が少ない峠道だと迷惑系ライダー達に遭遇する確率は高い。
いやホント、マジで止めてくんねーかな?
下りの急カーブを猛スピードで追い越してくの💢
バナナの皮落下装置とか売ってねーか?
あれば絶対買うぞ。
「お~♪何か久しぶりに見た気が……って、そうでもねぇか」
潮の匂いが漂って来たな~とは思ってたが、そこから20分ほど走った辺りで海に出た。
数日前の青森以来だが、山ばっかり走ってたから何か新鮮だな。これでもう熊の心配はナシ。
(ストロベリーライン?何かよく分からんけどまだ新しい道やな~♪ここら辺って干拓……あっ………)
アホや、オレ。
過去に何度も宮城へ来てるっつーのに、ここ数年来てないだけでもう忘れてんのか?
「そっか……そうやったな…………」
干拓地とか……
普通に人の暮らしがあったはずの場所でさ
つくづく己れの馬鹿さ加減に嫌気が差したわ
ホントに最低だ、オレ