前回の話はコチラ↑








(ま~たこんなモンがあるわ。置く方も置く方やけど、書く方も書く方やでホンマに……)




テーブルに置かれた旅ノート。

オレはこれまでにもこの汚ならしい雑記帳を散々ディスってきたが、やはり旅というのは人を狂わせる何かがあるからこうなるんだろうな。

つか、ここってライハとかゲストハウスじゃなくて飲食店やんな?こんな汚ねーモンをメシ食うとこに置くなよ。オレが保健所の職員なら2秒で営業停止にするぞ。









とにかく汚ならしい旅ノート。
オレなら『これをすぐ焼却して下さい』と書く。




『良かったらどうぞ』とペンまで出された。
一体何の嫌がらせだ?






特に【初めての海外】【数年振りの温泉旅行】だと、人はおかしくなってしまいがちだ。
流石にこんなモンを書く気はしないが、オレだって『おかしくなってるな…』と感じる事は時々だがある。
その代表格とも言えるのが旅館の朝メシで、あんなモンを朝っぱらからガツガツ食えるのは、おかしくなってるからに他ならない。

後は何だ?やっぱり浴衣か?
肌が荒れるほど糊が効いたパリパリの浴衣なんか、家で着て寝るヤツは『重度の病気』として認定されても仕方がないだろう。

が、旅先ではそのどちらもやってしまいがちなオレも『おかしいヤツ』なのだが、流石に雑記帳に長々と書いたり、壁に書かれた羽の絵の所で写真を撮る事はねーな。
アレをもし自分のツレがやってたら旅先でもバックレるし電話もブロックするぞ、マジで。







約一時間後に出てきた味噌田楽。元嫁と過ごした最後の一ヶ月くらい冷めてた。



衣ベタッ、中身ドロッ、の下足天。
原因は油だ、今すぐ替えてくれ。







「あれ?もう書いたんですか?」


「あ、いや。こういうのはあんまり…」






そういやオレ、これまで一度も書いた事無かったかな?旅ノート。

いや、青森の無人駅で記帳はしたな?あと、愛媛の遍路宿でもお礼だけ書いたか。

ま、どっちもノート自体が綺麗だったから気紛れで書いたんだろうが、それだってやっぱり『おかしくなってた』んだろうな。

他人の事は言えないね、ホント。





旅ノートもこれくらい綺麗だったらなぁ…





つーか、字が汚い人と綺麗な人は泊まる宿のタイプで分類されてる様な気がしてならない。

それはやっぱり利用客の年齢層に起因しているんだと思うが、大雑把に分けると次の様になる。





ゲストハウス→絶望的に汚い(象形文字)


ライダーハウス→情けなくなるほど汚い(誤字脱字多め)


民宿→普通(極一般的)


ペンション→綺麗(女性客、又は家族連れが多い)





まともなホテルや温泉旅館に旅ノートなんか置いてるところは無いに等しいが、それにしてもこんな小っ恥ずかしい文化っていつ頃から始まったんだろう?

海外のゲストハウスなんかには当たり前の様に置いてあるが、元はと言えば『ここから徒歩5分の所に美味しい屋台があります。行き方は…』てな情報ノートだったはずだ。

それがいつの間にか、店や宿側が客に対してメッセージを欲しがる様になったのは見ていてとにかく気持ち悪い。

んで、字が汚いのを自分で分かってんのなら尚更止めとけっつーの。感受性強めの人間には拷問に近いぞホントに(オモロイけど)。






ファンの話によると未だにこのままらしい蒲池の字。もし自分の女がコレなら迷わず別れる。





ま、とにかく飲食店にこんなモンは必要無いと思うぞ?
つか、置くならも少し綺麗に保管してくれ。お願いだから。








ごちそうさまでした。




次回は食事付きプランで来ます。













支払い時まで続く語り部ディナー。
結局ずっと貸切りだった。地獄だ。