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さて、下らないライハからの電話番号をブロックしたところで、気持ちを新たに熊野方面へと向かうオレ。

その途中、【日本童謡の園】という案内板が目に止まったので行ってみる事にした。







柄じゃないと笑われるだろうが、昔から童謡は大好きだったオレ。
一番好きな作詞家はサトウハチロー。




(何でまたこんな所にと思ったら、そういう事かぁ……)



【まりと殿様】が、和歌山とどういう関係があるのかと疑問に思ったが、銅像横の説明書きを読んでナルホドな~と頷くオレ。
オレ以外には休憩中のトラックが一台だけという寂しさだが、童謡ファンのオッサンとしては却って好都合だ。ゆっくり見て回ろう。






まりと殿様から始まって、全7曲が試聴出来る様になっている。
え?似合わぬだと?ほっとけ。






(あ~……これは昼間に来て正解やったな。夕陽の時間帯に来たら壊れてるわ……)



一曲ずつ試聴しながら、ゆっくり先に進んで行く。
まあ、【まりと殿様】って言えばゴミ収集車から聴こえて来るイメージだし、【お花がわらった】は保育園の先生が歌ってくれるイメージかな?
ただ、その先にある【七つの子】や【赤とんぼ】【夕やけこやけ】はちとキツい。




(イカンイカン!真っ昼間から聴く唄じゃねーわコレ)



子供が歌う童謡って本当に沁みるよな。
つーか、貸切りじゃない方が楽に聴けていいと思うわ。ちょっと危ない、ココ。






童謡とか聴いたら校舎が見たくなって寄り道。
やっぱエエな~、田舎の学校って。



こっちは廃校っぽいな。
出身校が無くなるのって寂しいよなぁ…





(串本……あ、ここはもう串本か?最南端のナンチャラがある所やなかったっけ?)


ハナから観光名所なんかチェックしてないし興味も無いのだが、そこが道すがらで、しかも無料というなら話は別だ。せっかくだから行ってみる事にした。







本州最南端の地。
天気がイマイチだったけど、雨じゃなくて良かったな、二人とも😊



敷地内にはエアコンの効いた休憩所も。
めちゃくちゃ蒸し暑かったから助かったわ。





(あ~ナルホド。そういや前にチェックしたなぁ……この無料キャンプ場)




敷地内にある塩岬キャンプ場には、随分前に一人で来ようとした事がある。
が、オレにはやっぱりテント泊ってのが向いてないっつーか、どうせ旅するなら宿に泊まって地のモンでも食いたいのだ(←食ってないけど)。
んで、何回も言うけど風呂がね……そこがネックだな。





(あー腹へったなー!)



時刻は11時半、すっかり昼時だ。
目の前に食堂だか喫茶店だか分からない店ならあるが、せっかくだし郷土料理っぽい定食屋でお昼にするか(←懲りない人)。





(おーはながわーらった、おーはながわーらった、おーなかがすいた、おーなかがすいた♪)




頭から離れない童謡を歌いながら、飲食店の多い串本中心部へと急ぐ。
全然下調べしてないが……まあ何かあるだろ。





(おーなかがすいた♪おーなかがすいた♪おーなか……ん?)




あと少しで中心部という所なのだが、目の前の島に架かるループ橋を見てしまったら心が揺れる。





(そういや島があったなぁ…何つー島や?大島か、う~ん……)




【橋の向こうは未知の島】というシチュエーションに弱いオレ。
しかもそれが全然有名じゃないと余計に行きたくなるのは何故だろう?
心の中に棲む多重JUNちゃんズが騒ぎ出す。





JUN・A  現実主義
『今まで何回同じ失敗しとんねん?あんなとこ行ったって何にも無いに決まってるやん。早よ中心部に行って何か食べよ』

JUN・B  妄想派
『いや、もしかしたら島の人しか知らん様な小料理屋がランチやってるかも。どうする?バツイチの岩井小百合がポニーテール女将になってカウンターに立ってたら』




10秒ほど悩みに悩んだ末に右折して橋を渡るオレ。潮風が爽やかだ(←負けたな)。







大島港。
タライに水を溜めて遊んでた子供達に『岩井小百合っておばちゃん知ってる?』と聞いてみたが無駄だった。その後母親らしき人が家から出てきたので会釈してすぐ逃げた。





(もおおおおお~っ!どこも閉まってるやんかっ💢)



島にある弁当屋・パン屋・海鮮料理屋は全て臨時休業だった。
唯一開いていたのはエルトゥール号記念館のそばにあるカフェだけで、出せるメニューがカレーだけだと言うのでやめといた。
ついでに、エルトゥール号記念館にも行ったが腹が減りすぎて入らなかった。
わかりやすく言えばただのバカなのである。






和歌山の海岸線で沖縄狂い。
ハワイ好きの秋田県民がロコモコカフェを開業する様なもんか。地元じゃ浮いてると思う。







「だから言っただろうがああああーーっ💢」



当たる相手はもちろん自分。
バカは死んでもなおらないのである。










串本でのランチは大阪王将の豚骨ラーメン。
何も言わないでくれ、頼む。