いやー、それにしても昨日は良く寝た。



夕方5時から寝落ちして夜9時に目が覚め、そこから買い物に出て戻ったのが10時。


で、うだうだチビチビ食って呑んで、やっぱりまた眠くなってベッドに入ったのが深夜0時。


あっという間にまた寝落ちして、起きたのが早朝5時。


合計9時間も寝る事なんかあんまり無いもんな。

若い頃はそりゃナンボでも寝てたけど。



さ、何だかんだで早起きは三文の徳。

まだ夜も明けきらないうちから発つ旅は良い事ばっか(道空いてるしね)。

今日は鹿児島市へ向かいます。





昨日、宿のオーナーが言ってた意味がやっと分かった。もはや宮崎を捨てとるな、この町は。



駅前から少し離れてもこのとおり。てか、カープがキャンプ地にしてるだけやろ?何その惚れっぽさ。





オモロ過ぎて慎ちゃんにまで送ってしまったが、キャンプ中は外出禁止だと嘆いてた。




本当はもっとこの町を堪能したいところだったが、昨夜のポカのせいで超早起きしてしまった事もあり、油津観光はこれにて終了。

いや、確かに雰囲気のいい海岸線とか小狭い町の造りとか、何かざっくりとしか言えんが移住するには確かに最高かもね。
ま、オレの商売じゃちょっと難しいかもって感じはしたけど。





朝焼けに浮かぶ、如何にも南国なフェニックスのシルエット。何故だか知らんがプリンストンガの現在が気になった。




で、早く出発したのはいいが、今日の目的地である鹿児島市まではそんなに遠くない。
なんたって日南市を過ぎれば鹿児島県との県境である串間市。
のんびり向かっても予定通りならばかなり早く着いてしまうのだが、鹿児島市街みたいな結構大きな街で時間を潰すのはオレの趣味じゃない。
ほないっその事、大隅半島を海岸沿いに走ってみよかとも考えたが、鹿児島県はそこまで小さくない事はオレも良く知っている。





448号線=4と4を合わせてシアワセ+8でハッピー。名付けて『しあわせハッピーロード』。
考えたヤツはとりあえず医者行け。





んで、『まあ行った事無かったし、暇潰しに行ってみっか』くらいの感覚で都井岬へと向かう事にした。
ルートとしては『しあわせハッピーロード』という頭痛に悩まされそうな名前の道をひたすら南下。
途中、二手に別れる道を左に行きさえすれば、そのうち馬糞臭くなって来た辺りが都井岬。という非常に分かりやすい道なのだが、やっぱりというべきか何なのか、上の地図にある幸島辺りで全面通行止め。

なんつーのかなぁ……徳島山中の時もそうだったんだけど、オレ別にネタ作りの為に旅してる訳じゃないんだけどね。
どうしてこう毎回毎回こんなタイミングで修業タイムがやって来るのかがホントに不思議。





しゃあなしヨサク付近で迂回する可哀想なオレ。ま、県道や林道は大好きなんだけど今は勘弁して。とにかく尋常じゃなく寒いから。




「さっ…寒ぶううううううううううーーーーーーーーっっ!!」



時刻は早朝6時前。
気温は1度。

南九州に寒波が押し寄せて来ている事は天気予報で知っていたが、まさかここまで寒くなるとは思わなかった。



「こーりゃイカン!寒い!寒すぎる!頼むからこれ以上標高上がらんといてくれよおおおおーーッ!!」



願いとは裏腹にクネクネ延びて行く登り坂。
そして何故だか絶唱してしまう渡辺真知子の迷い道。
いかん、昨日はたっぷり寝たのに寒さで壊れかけとるぞ、オレ。




R448→R48で串間市街に到着。
R440という近道?もあったが、マップで見る強烈なグネグネ道は雲の中を通る様な山道に違いない。
この寒さの中、そんな道走ったらアソコが今以上に縮むどころか、消滅して女性ホルモン溢れ出てまうわ。それだけは避けたくってヨ。




(腹減ったな~……)




串間市街の交差点にあるガソリンスタンド。
そこで給油中にグーグー鳴る腹の虫。
そういや、余りの寒さで忘れてたけど、昨日の夜もツマミとカップ麺くらいしか食ってなかったもんな。
今朝も途中でパン屋があれば何か買おうくらいに思ってたけど、街中離れたらパン屋どころかコンビニさえ見掛けてないし。





パーフェクトゲストハウスから4時間かかってようやく到着した都井岬での初ショット。オレの人生を表している様だ。




(つっ、着いた~~~っ……)


時刻は午前10時。

やっと辿り着いた都井岬の入口ゲートには、安い串カツを最先端医療で擬人化した様なオバハンがおり、『観光ですか?』と問いかけられる。
一瞬、『いえ、友達の家に呼ばれただけです』と言いかけたが、他府県ナンバーの原付二種に乗ったオッサンが、こんな所に友達もクソもあったもんじゃない(クソはいっぱい落ちてたけど)。



「あ~、ハイ。まあ一応』

「すみませんが、観光の方は310円頂いております」



なるほど、いきなり目の前に現れた有料道路ゲートみたいなコレは、そういう事やったんやなあ。



「あら、入場料かかるんですか?ココ」

「はい、そうなんですよ~。野生馬とか施設の管理費とかに結構掛かるんです」



施設はしゃあないとしても、野生馬に何がかかるんだろ?
餌とかやってる時点で野生じゃない気がするんですけど。



「そうですか。じゃあ、ハイ、丁度ね」

「ありがとうございます。こちらの割引券は、施設内の売店とかで利用出来ますので」



そう言って渡されたチケットを見ると、敷地内にある馬の博物館でポストカードが貰えるとか、売店のアイスクリームが10%割引になるとかいう内容が書いてあった。

こんなクソ寒い日にアイスクリームを推すくらいだから余程の名物なのだろうが、野生馬がウリになっている場所でのアイスクリームっていったらどんなもんなのだろうか?

馬乳?
馬肉入り?
アカマムシと馬エキスのスタミナソフト?
いや、アイスクリームじゃなくてソフトクリームか?
とすると、濃いチョコレート色した巻き巻き馬糞ソフトか?

てなしょうもない事を色々と想像した直後にチケットをゴミ箱へ放り投げるオレ。
だからっ!こういうつまらん事しか考えつかん様だから黒字転換できひんのじゃオマエらはっ!!








でも、巻き巻き馬糞ソフトって悪くないアイデアだとは思うんだけどね(←誰が食うんだ)。