結石予防ービタミンB6
シュウ酸の前駆体であるグリオキシル酸が酸化され有害なシュウ酸へ変化する。
ビタミンB6(ピリドキシン)はグリオキシル酸はグリオキシル酸を有害なシュウ酸よりはむしろグリシンへの転換を促進する作用を有する
原発性高シュウ酸尿症ではビタミンB6の内服投与に反応する場合もある。
グリオキシル酸は植物に多く含まれる
ある大規模前向き研究で、女性のビタミンB6摂取と症候性腎結石の発生の関係が調べられた。
腎結石の病歴のない85,000人超の女性群が14年超にわたって追跡され、毎日40mg以上のビタミンB6を摂取した者は、3mg以下しか摂取しなかった者に比べて腎結石を発症するリスクが3分の2しかなかった。しかしながら、45.000人超の男性群を14年間追跡したら、ビタミンB6摂取と腎結石の発症には何の関連も見つからなかった。
高用量のピリドキサミン補給は、シュウ酸カルシウムの腎結石の生成を減らし、シュウ酸カルシウムの腎結石生成の重要な決定因子である尿中シュウ酸塩濃度を下げるのに役立つかもしれないことが、限定的な実験データから示唆される。
現在のところ、ビタミンB6摂取と腎結石発症リスクの関係については、何らかの推奨がなされる前にさらなる研究が必要である。
米国医学研究所の食品栄養委員会は成人に対するピリドキシンの許容上限摂取量(UL)を100mg/日と設定した。プラセボ対照研究で高用量ピリドキシンの治療効果が一般的に示されなかったため、100mg/日というULを超えることにはほとんど意味がない
様々な長期にわたる無作為化比較試験 二重盲検無作為化プラセボ比較試験の内容を見るところ、50㎎/dayは安全。
耐容上限量(UL)を超えなければ安全。飲んで損はない。
ということで1日50㎎を摂取。水溶性であるので、1日数回に分けて摂取。