いつも創作系の長文ばかりで、前回でもう話つくしたと思っても、又、今週になるとボロボロ出てきて長文になりそうなんで、ときどき一休みという事で今回は、創作系のお話をお休みにして、秋の果実、目に美味しいザクロのエッセイでも書こうと思います。


10月といえば、余り皆さまの印象にはないと思われますがグロテスクな果実でありルビーのように美しいザクロがたまーに八百屋に置いてあったりします。

なになに、なんでこれに値段があるのか、納得がいかない私なんですけど、まぁ、ただで腐るようにお化け屋敷のようなボロ屋の庭の木々に、この実はなっていたりします。


この不気味な物体であるところのザクロが、溜息をつきそうなほどのルビー感覚を実際には、目のあたりに見せてくれるんですけどね♪


皆さんは、ざくろの実を見た事がありますか?イコール皆さんは、沢山のルビーを見た事ありますか?


ザクロの実は赤色なんですけど、赤という色があんなに美しいものなのか・・・と子供の頃に、始めて見た時の印象が今も記憶にあります。

でも、当時は、ルビーなど知らなかったんだけどはてなマーク

まぁ、宝石は何でも美しいのかもしれないけれど、お店で宝石を見た時は紺色のビロードの背景に置かれて電気の光ぐあいの調合による宝石の光輝いているさまにうっとりしたけど、家で見たら今いちだとか、つけてみたら更に今いちだとか、もっと高ければいいはずだったのかなと思ったりした事が女性ならあったりするかと思います。

だけど、このざくろの実は、ビロードや光の調合などなくても、どこで見ても美しいのです。

背景など関係なく美しく、決して裏切りません。身につける事は無理だけど・・・。


ざくろの実は、グロテスクですね。

ざくろの実の内面性は実になった経過より、バロック!バロック!ロココ!ロココ!(ザブーンぐるぐるっと)と生命の力からか吹き出るかのような印象があります。


丸よ、丸よ、三角、四角を混沌とさせ内面から破壊するように、(ザブーン、ぐるぐる!)歪み、みしっ、みしっと亀裂が入りめきめきばっくり口からルビーをふく。いびつ化するざくろはバロックしようとしている。バロックしている。

(バロックとは、歪んだ真珠という意味あいがあり、内面的に丸い実が三角の力と四角の力で混沌かと思う図形的心象です。完璧な丸が丸で無くなる時の破壊力を感じさせます)

そして、(バロックしているザクロが今度は)ロココ!ロココ!

歪んだ真珠のザクロよ!バロックよ!更なる破壊の渦か?

(ロココとは、ギザギザがあり、庭にふくろ的空間をおいた芸術を言いまして深みのある幾何学的空間の心象ですバロックより大胆なイメージ)

バロック状態から更に、極端な変形を思わせる風景は、

斬新に!斬新に!さらに、内面的に外に広がる外縁が歪んだバロックと化した実がギザギザにロココしている!極端なザクロという小宇宙には、他の果実にはない不思議なエネルギーを感じさせ、なんとも変形すべく混沌の心象を思わせます。


エネルギー的には、こんなイメージなんだけど、出来上がった熟した実はグロテスクでバロックやロココの足跡を脱ぎ去り、容赦のないぐちゃぐちゃな丸も四角を超えたに、肉をドロドロと腐らせ溶けさせたかのようなしゃれこうべのように、気持ち悪い風貌と匂うかのように熟している。(ある詩人がざくろを脳に例え、粒粒の赤い実を智慧と例えていた事を思い出し、脳に近い部分として、異様な凹凸があり、顔であるところのしゃれこうべを連想してしまいます)

割らなくても、ざくっと実が開いて、赤い粒粒がきらり、ぎらりボロボロッっと滴るように出てくる。

lその実の中から溢れるルビーのような粒粒は豪快で宝石のようにつまっており、見れば見るほどに、まだつまっているの?まだあるの?と言うぐらい未知数を思わせます。


時に、母なるバロックの胎から、混沌のロココの卵巣からか、涙の形をしたルビーのような赤い涙が所狭しとあふれているかのようだ。実の粒は涙の形をしているので、この小宇宙では、涙の心象を浄化的作用と連想し想像してしまう。まさに、天地同じく存在しているかのようだ。


次に、花を見てみよう。(ネットで見ました)なんて、固そうな蕾なのであろうか?まるで鎧のようだ。

この鎧からあんなにふわりとした衣装ドレスの襞がもくもくと雲のように沸き起こるのか。(花びらの事です)

その横顔は、まさに、蝶がさなぎからかえる様にもみえ、又マリーアントアネット級のロココ女王が夜中に窓から舞踏会へ行くために、脱走するかのように見える。花びらがロココ調のドレスのようにぱんぱんに膨れていて、茎が窓のイマージュとなり、陽気な舞踏会へ抜け出していくかのようだ。

そうあのこぼれんばかりのルビーをつけるだろうに・・・。特に八重ざくろをみると、なんとフランス様。もくもくもく雲が想像される。

また、日本では、このざくろの木は、芥川龍之介の描く暗い藪があるような地獄絵風の中になっている実であったりする。地獄絵風と言えども、舞台は下界の池の灰色に暗闇のスパイスを入れたような色調であり、鬼などは出没しないが怪しい不因気で。辺りの地獄絵風から花の西洋の宮殿イメージというように、矛盾なビジョンであり・・・?冥界にならば、ごった煮のような実相もあってもおかしくないけれど・・・何か、迷ってしまう。結局総合的には、綺麗じゃない風景なんだけど・・・。ざくろの実の成熟さはルビーと化し、見ていると神秘的な美を感じてしまう。

また、このウインナーのような形を蕾や茎は固そうで鎧のようであり、しぶとく、最後に鎧のごときその重さから地面に気持ち悪く落ちていたりする。この鎧は土に返るのね・・・。まるで人間の肉体みたいではないですか?

花びらを吐き出した蕾のような鎧、茎って言うのですかね?は、まるで魂が抜けた亡骸のようだ。


ここで、詩をうたってみました。

「ザクロの実よ、汝は、ルビーに翼の魂でもつけたのか?その甘味な永遠さは何処に・・・。そして硬直した鎧よ!花よ、何故に、人の現身の土くれのように振舞うのだ!同じ樹皮という川の同胞なのに・・・。」


ザクロの実も、人間がとらなければ、地面に落ちるのだろうけど・・・。地に落ちるイメージより永遠なる天上に羽ばたくイメージのほうが強いな。


つづいて、詩をうたう。

「天上的であり地獄的なドラマよ。私は、どうすればいいの?」とおもしろちっくに秋の日暮れの射光に問いかけたくなってきます。


10月に、器用に探せば、ルビーのようなザクロのが実がみれます。

時をかけて、自分で割らず、みしみしとしなる音を日々聴きながら自然に割ってもらい、実を鑑賞するのがお勧めです。

食べられるか?・・・・、うーん、栄養面は今一らしいけれど、ジューサーにかけて適当なジュースでいただくといいかもしれません。

皆さまも神秘なザクロの妄想の霧の中に誘われ、おもしろちっくになっては如何でしょうか?

ざくろちゃん、複雑で気持ち悪い哲学やな~。 でも、ああ綺麗!≧(´▽`)≦

久しぶりに私も、今月中にルビーをみまーす。

スーパーや八百屋で売っています。

まだ、ざくろルビーを見たことのない読者様、これは見る価値あります!!

うっかりしていると、10月も終わってしまうので、時々八百屋さんやスーパーを覗いてみてね♪

私は、近所の木々を見て探してみるわーーー。

ペタしてね

今日は、ザクロの実のお話をしました。

これを全て詩にしてみるとこんな感じです。(即効で書いたのでばらばらな詩句かもしれませんが)


ざくろ

たわわなる赤々と燃えるガラスの水晶、ざくろよ!

ルビーの渦赤々と、まばゆいつややかな光の論舞美し

我が溜息にも曇りを知らず、常しえの砂のように未知なる粒の光を織りなす果実よ!

内面よりバロック!バロック!ロココ!ロココ!混沌の生命(いのち)の力みなぎり



破壊と歪みより亀裂の裂け目より汝の涙あふれ出る

歪みし真珠のザクロよ!バロックよ!更なる破壊の渦ロココよ!

斬新に!斬新に!汝の小宇宙のなんたる秋、豊穣の時

時に肉をドロドロ腐らせしシャレコウベのごとく風貌で、蒼ざめるかのように匂う秋の夕暮れ



赤きルビーのごとくきらりボロボロと滴るさまは、血の数のように汝の転生を語っているのか

ざくろの実よ!母なるバロックの胎のように、混沌のロココの卵巣のように

汝の小宇宙に広がっている
実よ、ルビーよ、涙の形の詰まれしさまは、あたかも魂の浄化作用か

天地同じくここに送られし万象の象徴か?



ざくろよ!その花、奇なり。固き蕾は鎧のごとくなり

鎧より、もくもくと雲のように沸きおこる花びらの何たるや

その横顔、蝶がさなぎよりかえるよう



時に茎の窓より、陽気な女王が舞踏会へ脱走するかのよう

布地の豊満な襞よ!花びらよ!

雲のごとくもくもくと、こぼれんばかりのルビーを装い、星も言葉なしに微笑むだろうに



ザクロの木よ!下界の池の灰色に暗闇の想念の地獄絵の何たる怪しさよ!

されど、ルビーのごとく成熟のザクロの実よ

神秘のためいき色鮮やかに、我迷わん



枝より落つる硬直の鎧のごときその茎よ、固き蕾の化身か

固きをそのままに、老いた最後の死の硬直の鎧のごとく地面に落つる・・落つる・・・

土に返るように落ちる。鎧は、人の肉体の亡骸のように土にかえる



おお、万象よ!

栄枯衰退の時、花びらを噴出すように陽気に歌いし盛んな命の儚くも夢の形見よ!

魂がぬけた亡骸の、なんとも哀れな旅人よ!



回想をめぐらす秋の夜

ザクロの実よ、汝は、ルビーに翼の魂でもつけたのか?

その甘味な永遠さは何処に・・・

そして硬直の鎧よ、花よ、何故に、人の現身の土くれのように振舞うのだ!

同じ血の樹皮という川の同胞なのに



天上的であり地獄的なドラマよ!この世の現象よ!

隠者のように、我.、月を仰ぎみれば

秋の風にさむざむと揺れ漂う

小舟のようにわが身さすらい孤独な光に包まれる


古代より永劫の彼方からの神の瞳の大きさの中で

小さな小さな枯葉のように


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