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 イオン系映画館で、車椅子利用の障害者が車椅子席ではなくプレミアムシートで鑑賞するために、

映画館スタッフに介助を要求、「次回からは別の映画館へ」と言われたことから、

 Xに苦情を投稿。

 イオンシネマズが謝罪文を載せる等あり、物議を醸している。



 確かに健常者と区別のないサービスを!

という主張は間違っていませんが、

 自分でプレミアムシートまで移動できて、座れるなら問題はありません。

 それが、段差のある場所を越えて車椅子を運び、移乗の介助も必要とのこと。


 この介助を映画館スタッフに求めるのは、酷というもの。

 介護の資格者でも、いや、仕事でやってたらなおさら、怖くて手出ししたくない介助を、サービスでやれ!とは…。


 車椅子を持ち上げての移動は、できたら4箇所に屈強な力自慢の方を配置したいところ。

 その昔、講習を受けた時に、重さを体感。

「助けたい」と思っても、これだけはおいそれと無責任に手を出して良いものではないと思いました。

 その時の講師の先生も、

「共倒れが怖いから、十分、人手を確保するように!」と仰ってました。


 その後、特養のボランティアで車椅子介助も経験。

 当時はボランティアメンバーの中で一番若いからと、70キロを越える高齢者男性の車椅子を介助しましたが、坂道では自分も危ないとヒヤヒヤもの。

 神経使いました。ボランティアといえど、責任重大です。

 パーキンソン病家族の会のお出掛けのお手伝いもしました。


 仕事でも、通院介助他、車椅子介助の機会が何度もありましたが、気をつかうこと半端なく。


 4月からの、改正障害者差別解消法、

これまでの努力義務から、義務へ。

単に同じサービスを!ではなく、

多方面からの思いやりで施行していって欲しいもの。

 そうでないと、パート、アルバイトさんたちに過剰な負担がかかることに。


 介護要員を常時確保できる企業、店舗ばかりではないから、

 事前連絡したり、介護要員付きで利用を考えられたり、手間をかけない思いやりも大切ですね。


 プライベートで出掛けたライブでお友達になった車椅子ユーザーさんたち、自立した考えの方ばかりだったので、

 今回のニュースが流れてきてビックリ。




 プレミアムシートに介助で座れて映画鑑賞。

その最中に災害が起きたら?!

 誰も背負って逃げてくれないかも。


 お互いがお互いを思いやっていれば、…こんな話題で盛り上がることはなかったかな。

 映画館スタッフさんも、別の言い方があったのは、確か。

 でも、問題提起にはなり、たくさんのひとが考えられて良かったと思います。

 ひとの数だけ事情はありますから、みんなで考えて良いようになれば。




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