つづきです。


 顔も見たくない義母の顔を見なくて済むようになるまでは、まだ何年もかかった。義母のおかげで、さらに嫌な思いもした。この辺りを書き切るまでにはまだまだかかるし、この話は傍目には面白くもあるので(嫁の立場からしたら、とんでもないが)、できるだけ正確に書き残しておきたい。


 この時点で、私は数日しかない休みで解決したかったし、解決する気であったが、そうはいかなかった。

 心療内科や精神科に通院したことがあれば、わかることだったが、近頃のそういった分野の病院はなかなか予約が取れない。老人の脳神経関連や軽い心療内科や頭痛外来を診ている病院を知っていたので、まずそちらに相談した。しかし、今予約を取って1ヶ月以上先と聞いて、目眩がした。


 これ以上、あの義母とは顔を合わせたくない。狭い中庭しか挟んでいない地続きの自宅にいれば、顔を合わせずにはいられない。

 自分が悪いのに、恨みがましい顔でこちらを睨んでくる義母。


 先生に事情を話して、泣きついた。さすがにひどいと思ってくれて、一週間後に予約が取れた。先生には感謝しかない。

 そこまでして予約を取ったのに、オサム(義母の息子、私の戸籍上の夫)は、やはり時間がないだの、本人を説得しないと…とゴネたが、

 謝れないなら、病院!という私の言葉に観念して、義母を説得に行った。

 義母は、一緒に行くのは、息子だけ、診察室には、息子も入るな!という条件で、病院に行くことを受け入れた。悪いことをした自覚はあるのだろう。


 予約の日までの約一週間、私は辛い思いで待った。仕事が始まって忙しくなったことで、少しは救われた。仕事で忙しくしていれば、気が晴れることもあるからだった。


 つづきます。