あわ玉 | 凡愚の万夫不当な日常

あわ玉

ふと旧友と話し込む時間があったので、学生時代にあった色んな出来事について盛り上がった。いや、しかし。それにしてもとんでもないことばかりで、少なくとも5回はあの世に片足突っ込んでるな、ってことだらけだった。

本人はそんなことすっかり忘れていたが、近くにいた友人達にはあまりの衝撃が強すぎたようで、今でも夢に見ることがあるそうだ。その出来事とは

『あわ玉一気飲み選手権大会』

あわ玉をご存知だろうか。あのデカいキャンディ-に舐めていくにつれて泡がもこもこと出てくるやつなのだが、これがまた結構な量の泡を吹くのだ。

バカな学生であった私含め、友人5人ほどで一度に何個口に収容できるか競うという、なんともオチのない寒い企画であったのだが、何故かみんな負けず嫌いで俺が①番だ!といわんばかりに口にどんどん放り込むではないか。

次々と脱落者が出る中で、私は堂々のトップを走り、これで決め手やる!と投じた最後の1個を口に入れた瞬間

『ゴク』

っとすべて飲み込んでしまったのだ。食道に流れ込む衝動、その凄まじさと言えば計り知れない。まるでリンゴ丸呑みしたかのようだった。

しかし、そんな苦しみも去りあぁよかったと安心していたのもつかの間

『ボグ』

という腹の底からの奇妙な叫び声と共に、溜まりに溜まった泡様が大逆流!!口からカニのごとく泡を吹く私。周りの奴らは私が痙攣を起こして泡を吹いていると錯覚したらしく。救急車だ!っと叫んでいる。

つづく