約束
約束
あの頃君は~♪
若かった~♪
なんて歌がありましたけど
古っ
私を抱っこしてるお姉さんは
はるちゃん
オードリーヘップバーンみたい
私は大阪で生まれて3歳まで
随分可愛がってもらったらしい
記憶は無い
腕のいいお針子さんだったから
お洋服もいっぱい縫ってくれたらしい
お洋服はちょっと覚えてる
すっかり年をとって
ヒザが悪いと言ってたけど
えー
飛行機で来るって
母はルンルンだ
楽しみで楽しみで夜も眠れないとか
松島にホテルを取り
二人で泊まる計画を立て
私に途中で合流せよと言う
はるちゃんが会いたがってると言う
てなワケで・・・・
はるちゃんの手をとって
エスコートして参りましたよ
休み返上
ところがこの二人(汗)
違う方向に行きたがるのよ(汗)
オイオイ
母ーーっ(汗、汗、汗)
歩きながらメールしとる
チョロチョロすなーっ
聞こえてないし(涙)
はるちゃんは私の腕を離さない
あっち行きたい、こっちも見たい
母はどんどん行っちゃって
二人とも多動性症候群?
ね、ね
辛抱、辛抱、あと数時間の辛抱
もう、来ないお客さんだしね
はるちゃん言ったもん私に
会って最初に開口一番
「最初で最後や思うねん
あと何年生きられるかわからへん」
そんなこと言われちゃうと
ちょっと淋しくなる私
また会えるよ
元気でいたらきっと会える
別れる時間がやってきた
色々ありがと~
はるちゃん元気でね
アンタもね
ほなまた・・・
絶対な♪
は?今なんと
お母さんと一緒にアンタも来てな
・・・な
はい?
母に聞いたら
今度は東京で会うらしい
どーぞ、どーぞ
二人で楽しんで来て
あたしゃ疲れたよ
・・・でもサ
足の不自由なはるちゃんと
耳の不自由な母が
未来の約束が出来たことは
なんだかとっても嬉しかった^^