先々週ですがKAIを走ってきました。
前日の暑さも収まり、警戒していた寒さもそこまででもなく。
天気はこれ以上ないと言うくらいに走りやすい天気でしたが、
杓子山の下りで右膝をやってしまいマトモに走れなくなってしまいました(涙
 
初の70kクラス。
制限時間も20時間あるので、最悪全歩きでも行けるやろ、
なんてちょっと甘い気持ちも持っておりましたが。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

完走できました\(^o^)/
 
いやはや。
キツかった!
累積標高以上にタフなコースでした。
全歩きで行けるかっていうと、よっぽど登りの強い人でないと厳しいと思います。
登りがキツい!
そして一カ所だけ下りがキツい!!
 
KAIのコースはFUJIのコースの後半69kが舞台になります。
つまりFUJIの人は100k走った後にこのコースを…((((;゚Д゚))))
 
エイドは4つで5区間に分かれています。
1.富士急ハイランド→忍草山→忍野中学校
2.忍野中学校→大平山→山中湖きらら
3.山中湖きらら→鉄砲木ノ頭(明神山)→石割山→二十曲峠
4.二十曲峠→杓子山→富士吉田(明見湖)
5.富士吉田(明見湖)→霜山→富士急ハイランド
 
事前にザックリとはイメージしていましたが。
百聞は一見に如かず。
やはりイメージと実際に走るのでは結構な差がありました(汗
 
ザックリとしたイメージ
・山中湖きららまでは緩い山だけ
・山中湖きららからが本格山岳セクション
・きららまではゆっくり脚を残す
・セクション3で日が暮れるのできららで夜間装備に替える
・完走タイムだとセクション3だけで5時間近くかかる!
・二十曲ではリタイア出来ないのできららを出たらゴールするしかない!
・最難関箇所は杓子山(UTMFの動画では天子と杓子の名前しか挙がっていない!)
・高低図みると最後の霜山も結構な標高差
 
くらいのイメージでした(^^;
実際に走ると、
 
セクション1
おおむねイメージ通り。
間に小さい丘を挟むも特に意識するレベルでなし。
登山口のところで渋滞するも、これはお約束。
FUJIの速い人たちはKAIより先を行っているのでこのセクションで結構抜かす。
FUJI走る時はKAIより後ろを走ったほうが楽だと思う。
富士急なりでKAIが過ぎるまで仮眠するのもありか?
※自分のレベルだと多分もっと後ろにいる
 

小倉山の渋滞。

 
小倉山の頂上にはパンダがいた。
 
 
セクション2
忍野エイドではトイレ渋滞。
みんな先に補給食をとってから並んで食べていた。賢い。
エイドワークも勉強になる。
前日の暑さから一転かなり涼しく走りやすい。
ここまでで水1本使用。
※新しいスポドリを作るためちょっと無理して飲む。多分それが良かった。
ここでは荷物を軽くするため持参の補給食を摂る。
塩せんべいとドーナツを数個もらう。
エイドから登山口までのロードがそこそこ長い。歩きを入れながら。
途中で公衆トイレも。コース知ってる人はそちらを使っていた。
大平山は緩く長い登り。
道幅は広く渋滞なし。
下りはステップを踏みづらい木段多数。
大平山から一瞬だけ富士山が姿を現す。
抑えて走ってるつもりもこの辺りで腿裏に攣りの兆候。
水分とミネラルサプリを意識して摂る。
きららまで少しツライけどランで繋ぐ。
このセクションでも水1本。
 

忍野エイドのトイレ渋滞

 
大平山から山中湖越しの富士。
 
 
セクション3
きららエイドもテント内はすごい人。
芝生エリアが広く、明るい時間帯はこちらの方が快適。
トイレ渋滞なし。
おにぎりと豚汁のふるまい。
豚肉苦手なのでおにぎりだけ携行用に貰う。
あとバナナ。おいしい。
みんな食べてるからつられたけどスポーツ中のバナナってやっぱりいいんだね。
このエイドで粉飴ジェルと塩羊羹ゲット。
次回は手持ち食料もっと少なくしよ。。。
ここまでで凡そ4時間半。
思ったより早く着いたので装備は替えずに出発。
 
エイドを出るとまもなく鉄砲木ノ頭(明神山)。
ススキの有名なところらしい。
新しいススキのために野焼きした直後らしく、まさしく焼け野原。
結構な急登に加えての焼け野原が精神的にもキツい。
ノーマークだったけど明神山マジでキツい!
明神を過ぎるとしばらくは緩いアップダウン。
通称MFチンゲン菜がたくさん生えてる。
正式にはバイケイソウという毒草らしい。
そこから石割山分岐まで結構な急登が続く。
途中で夜間の準備してる人が結構いたが、結構明るい時間が続く。
ここまではキツくても動き続けられたが、
流石にキツくなって石割山分岐の辺りで腰を下ろし休憩。少し回復。
 
石割山分岐からは緩いアップダウン。
走れないことはないけどシングルトラックであまりとばせない。
ずいぶんゆっくり目だったのでだいぶ体力回復。
二十曲まではもつかと思ったが完全に暗くなったのでヘッドライト装着。
そのまま渋滞気味に石割山から下って二十曲峠着。
この区間メッチャきつかったけど、水は1本で足りた。
 
きららエイドのテント内
 
外は開けていて快適
 
明神山頂上より。焼け野原。
 
名物、MFチンゲン菜
 
 
セクション4
二十曲峠エイドではテントの中がごった返し。
通路を塞いで立って喋ってる人とかもいる。
あぁ、だからトレイルランナーは嫌われるんだな。
ちょっと寒いけどテントの外で休憩。
動いているとそこまで寒さは感じないが、念のため夜間装備に着替える。
きららから持ってきたおにぎりと温かい味噌汁でしばしの休憩。
あとバナナ。
ここのエイドはタイムチェックがアウトだけ。
 
二重曲峠を出ると大分身体が軽くなる。
…も、少し行くとまた急登。
短い時間だった。
杓子の岩場の辺りからは渋滞でほとんど動かない。
ビジュアル的にはキツそうだけど腕の力で登れるのでかなり楽。
順番くるまで補給&休憩タイム。
ピークを過ぎるとスリッピーな土質に変わる。
慎重に進む。
杓子山山頂。
鐘撞&写真の列が出来ていたけどそこまで悠長にもしていられないので先へ。
杓子からはさらにスリッピーな急下りで500mくらいダウン。
ロープがないとむつかしいレベルな上に、
渋滞しているためかなりブレーキを使わされる。
このゾーンで右膝をヤってしまう。
スリッピーゾーンを抜けると緩く長い林道。
だけどもう満足に走れない。。。
なんとかかんとか富士吉田エイドに着。
この区間も水1本。
 
二十曲峠のテント内
 
お外でおにぎりとお味噌汁をいただく
 
杓子山の登り。実はそんなにキツくない(^^;
 
富士吉田エイド
 
最後のエイド。吉田うどんとおにぎりで精をつける
 
 
セクション5
富士吉田エイドでは吉田うどんのふるまい。
そこまで空腹でもないがせっかくなので地元の物を頂く。
うどん+おにぎりで炭水化物は十分。
うどんのネギが身体に染みる。
ここからは最後の霜山を越えるだけ。
2~2.5時間くらいだろ、と思ってたらボラの人曰く3~4時間です!
えー!
マジかorz
目標2時くらいゴールのつもりだったけど。
それでいくと4時くらい。※リミットは7時
まずい、あまり余裕がないぞ(汗
 
なかなか現れない友達の姿を確認できたので一足先に出発。
食べる間に脚が固まったのかもうほとんど走れない。
ほぼウォークレベルの走りで先を目指す。
登山道までは住宅街を進むも結構長い(汗
霜山は標高差はあれど、キツイという斜度ではない。
元気なうちだったら走れんこともないくらい。
レース中は絶対無理だけどw
この辺りになるとFUJIの選手だけでなくKAIの選手でも座ったり眠ったりしてる姿を見かける。
睡眠はギリギリまでバッチリとったので少し眠いくらい。
ゆっくりな歩みながらもノンストップで進む。
霜山ピーク手前で賑やかな声。
公式ボラか勝手連か分からないけどやたら賑やかに応援してくれる。
ピークと間違える人続出w
でも大分元気がもらえた。
少し行くと分岐の所がピーク。
あとはゆるっと長い下り。
普段なら軽快に下れるレベルながら杓子で膝が死んでるため歩くのもキツイ。
膝を曲げないようになんちゃってポニーステップで誤魔化しながら下る。
山から出るところのステップでは同じ様な人ばかりで
平行棒のようにして上体だけで進む。
このままゴールまで手すりがあればいいのに。
ちょっと行くともう見慣れた景色。
さあいよいよ富士急ハイランドだ。
鉄道を横切る所もあり時間によっては止められるみたい。
深夜なんで関係ないけど。
富士急ハイランドの中を横切り陸橋を越えコニファーフォレストへ。
深夜とあって警備&誘導スタッフとゴール後の選手くらいしかいない。
 
下りじゃないのでとばせないけどジョグは出来る。
最後は走ってゴールしたい!
コニファーフォレストは赴くと、ほとんど人がいないと思っていたのに。
結構な人が花道で応援してくれてる!
ハイタッチしながらゴールへと進む。
 
ゴール!
 
ゴールではなんと深夜にも関わらず六花さんが出迎えてくれた!
寝ないで全選手が帰ってくるのを待っていてくれてるらしい。
六花さん、温かいを通り越して熱い!
これはファンになるわ。
ゴールすると完走メダルをかけてくれる。
もう貰いに行く気力もないのでそれだけでもうれしい。
計測チップも外す様に椅子を用意してくれてる。
そして選手だけの特典。
エイドで余った食べ物も貰える!
バナナとスポドリとパンをいただく。
ここまで凡そ16時間弱。
だいたい予想通りの着地点。
右脚こそ痛いけど、
疲労感だけで言ったら時間が短い分、今まで歩いてきた数々のウォーキング大会の方がずっとキツイ。
いままで自分が経験してきた事は着実に血肉となっている。
 
ゴール
 
ゴール後のおもてなし
 
 
富士吉田で別れた友達の帰りを見届け帰宿。
リカバリー系のサプリと糖分、水分をしっかり摂ってシャワーを浴びてチェックアウトギリギリまで眠る。
 
 
 
 
再びコニファーフォレストに。
朝飯を食べながらFUJIを走る友達を見届ける。
かなりペースが遅れており内心もうダメかと思っていたが
応援ナビを見るとまだ走り続けている。
これは見届けなアカン。
制限時間までもう1時間ないくらいで帰ってきた!
諦めなければ出来る!
まさしくそれを体現していた。マジで感動。
何時戻ってくるか分からないのでさっと食べられる物を
 
花道を通るFUJIの選手たち
 
表彰式&閉会式
 
 
 
 
その後はふじやま温泉に入り、昼食を食べ、帰宅。
帰るともう20時過ぎ。
ああ、また明日から日常に戻る。
 
こうして2023年春。
じぶんのウルトラトレイルマウントフジは終わった。
チャンチャン。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ギリギリまで悩んだ装備品はこんな感じで行きました。
天気は終日くもり、気温は凡そ15℃~3℃。
ヘッドウェア FEELCAP Xハイパフォーマンスキャップ720
トップス ACLIMA WOOLNET SINGLET
mont-bell ジオラインL.W.ウエストウォーマー
RxL メリノウールTシャツ半袖
ボトムス Jutazon メンズシースルーTバック
ACLIMA WOOLNET LONG SHORTS
TNF フリーランショーツ
ゲイター C3fit インスピレーションカーフスリーブ
アームカバー C3fit インスピレーションアームスリーブ
ソックス RxL WILD PAPER 5
RxL TRR-34G(替え)
シューズ on Cloud venture Waterproof
 
バックパック TNF TRロケット
レインウェア TNF ストライクトレイルフーディ
TNF ストライクトレイルパンツ
防寒着 TNF ベントリックストレイルジャケット
TNF ベントリックストレイルパンツ
COMPRESSPORT ウルトラトレイル180gレーシングフーディ
保温のための手袋 finetrack エバーブレスウィンタートレイルグローブ
耳までを隠す帽子 HOUDINI ウーラートップハット
COMPRESSPORT 3Dサーモウルトラライトヘッドチューブ
ライト2個 PETZL リアクティック+
PETZL イーライト
点滅ライト NATHAN ストローブライト
NATHAN ストローブライト2.0 (予備)
ホイッスル ザックに付属
携帯コップ(150cc以上) HydraPak スピードカップ
NATHAN インサレーテッドイグソドローソフトフラスク
サバイバルブランケット(130cm*200cm以上) SOL エマージェンシーブランケット
テーピングテープ(80cm*3cm以上) New-HALE SKテープ100cm*5cm
携帯トイレ mont-bell O.D.トイレキット
青字が特に役に立ったアイテム。
赤字が全く使わなかったアイテム。
 
救急用具や予備ライトなんかは使わないに越したことはないですが。
やはり荷物の重さが気になる。
使わなかったアイテムに軽量化のヒントがあるように思います。
 
シューズはinov-8の予定でいたのですが、
当日どうにもしっくりこなく、念のため持っていったシューズの中から一番しっくり来た物を。
行程全体としては概ね正解でしたが、一カ所だけ難儀しました。
onのクラウドベンチャーはラグが浅めなのでスリッピーな粘土質には弱い。
杓子山の路面とは合わずかなり滑りました。inov-8の方がよかったか。
次回はラグの深い物でいきたいです。
 
ウェアの類はメリノ素材のアイテムが重宝しました。
日が暮れて周りが寒がっている中でも、なんら寒さを感じることなく動き続けられました。
腹巻は内臓トラブル、Tバックはお尻の擦れ、紙糸靴下は足トラブルを防いでくれたように思います。
アームカバーは持っていなかったのですが
朝方かなり肌寒く感じたため急遽現地調達しました。
普段使っていないアイテムなので物の良し悪しは全然分からないのですが、
日が暮れるまでしっかり温度調節できました。
 
防寒具はコンプレスポーツの180gレーシングフーディが重宝しました。
これまでベースレイヤー的には使用してきたのですが、今回初めてミドルとして使用しました。
ウールネットシングレット、メリノTシャツの上から着るとかなり快適でした。
胸元のジッパーと袖だけでかなりいい感じに温度調節できます。
フードとサムホールがあるのも便利。流石UTMBモデルなだけはあります。
手袋は当日、薄手の物がほしくなったのですが、結局これ一つでなんとかなりました。
むしろ夜間でも途中暑くなって外していたり。
雨や雪を考えるとここら辺のをひとつ持ってればいいかなと。
防寒帽子も暑いや寒いを感じずずっとちょうどいいレベルでした。
何も感じない。それが何よりもの最適解。
 
ストライクトレイルとベントリックストレイルは全く使いませんでした。
天気がよかったというのもありますが。
ボトムスに関してはこれくらいの温度でも終始ショーツだけでいけたのでもう少し軽くしても良さそう。
ペラペラのウインドシェルなんかだとレインパンツと特徴が被るので
ペラペラのメリノタイツとかドライレイヤーの類にすると、レインと合わせて適応温度を広げれそう。
ジャケットも180gフーディとレインでいけるかな。
レインの厚みで調整した方が全体としては軽くできそう。
ネックチューブは色々使えるので持っておきたいですが、最軽量の物でも良さそう。
 
ヘッドライトはナイトランでは初めて使いましたが全然問題なし。
ナイトだからどうこうということもなく普通に活動できました。
リアクティック+の性能が良すぎたかな(^^;
信頼性の高いペツルなので予備も一晩くらいならイーライトでいけそう。
 
保温フラスクはただの水筒としてしか使いませんでした。
そこまで寒さを感じなかったのと、水の使用量自体も少なく、
フラスクはほぼ一つしか使いませんでした。(保温じゃない方)
ただFUJIだと天子で2Lは持った方がよさそうなのでそこをどうしようかな。。。
 
エマージェンシーブランケットもそこまで性能差の出る類ではないので
規定サイズギリギリの軽量な物にしようと思います。
 
それでも多分数百グラムしか減らない。
みんなどうやって軽くしてるんだろう。。。