ゴールデンウィークに先立ち、

山岳四団体をはじめ、各団体から登山自粛の要請が出されています。

 

 

 

 

https://www.jma-sangaku.or.jp/information/detail.php?res_id=1587348826-558505

令和2年4月20日

山岳スポーツ愛好者の皆様へ

 

 新型コロナウイルス感染被害は拡大の一途をたどり、ついに緊急事態宣言対象地域が全国に拡大しました。
 山小屋の従業員を感染から守り、宿泊登山者の3密による相互感染を防ぐため、多くの山小屋やスポーツクライミング施設の閉鎖が相次いでいます。
 新型コロナウイルスは、潜伏期間が長い、感染しても自覚症状がでない、一度陰性になっても再度陽性反応がでる感染者が多く見られます。このような潜在的感染媒介者には若年・壮年層が多いのも特徴です。
 全国民が、外出制限、商業施設の相次ぐ閉鎖あるいは在宅勤務等々、日々逼迫した窮屈な生活を強いられています。このような現況下で、都市を離れ、清浄な空気と自然を求めての登山やクライミング行為は、出先の方々への感染を広め、山岳スポーツ愛好者自身が感染するリスクを高めます。
 この緊急事態に対処するには、山岳スポーツを愛する皆様の他者への思いやり、そして何よりご自身の感染防御に専心され、事態の収束を見るまで山岳スポーツ行為を厳に自粛していただきますよう山岳四団体としてお願いいたします。
 山岳スポーツに係わる皆様の緊急事態宣言へのご理解とご協力で、感染症拡大阻止に寄与し、この未曽有の感染危機が一日も早く収束することを願っております。
 近々事態が収まり、山で、岩場であるいはスポーツクライミング施設で皆様と再びお会いできる日を楽しみにしております。
 

山岳四団体

公益社団法人 日本山岳・スポーツクライミング協会

日本勤労者山岳連盟

公益社団法人 日本山岳会

公益社団法人 日本山岳ガイド協会

 

 

 

 

人がいないから大丈夫、感染を広げる心配はない、なんて知った風な事を言って、

登山自粛を呼び掛けている登山家を非難している著名人もおりますが。

 

人がいなくても。

その先で何かが起きたらどうなるのでしょう。

捜索する人、救助する人、救命する人、そしてその家族。

多くの人が関わります。

 

世の中の情報を見れば、救急も医療もギリギリな状態であることは明解です。

そんな中、山に遊びに行き、滑落・遭難したらどうなるでしょうか。

そしてその人がコロナウイルスに感染していたら。

 

 

そんな自粛が要請される中でも、救助要請が後を絶ちません。

そして遂に今週、長野・八ヶ岳で。

https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20200428/KT200427FTI090026000.php

幸い救助者は陰性でしたが、

陰性が判明するまでの数日、救助活動が停止する事態になりました。

 

仮に陽性だった場合、2週間以上活動が停止しています。

そしてそこから救助隊員や医療関係者が感染したとしたら。

その当人は無事かも知れません。

でもその家族はどうでしょう。

 

自分勝手に遊び歩いてる人間を助けたばっかりに、

親や子供、伴侶、大切な家族を失くしていたかも知れません。

 

 

どうか、今ばかりは登山しないでください。

少しでいいので、周りの人たちの事を考えてあげてください。

これだから山屋は、って言われないよう行動してください。