心に住む人
突然、その時がやってくるのと、
あらかじめ、予告されてやってくるのと、
どっちが楽なんだろう。
突然、はある日突然やってくる。
本当に突然は突然で突然でしかなく、
突然は卑怯だ、と言いたくもなる。
でも一番、突然行きたくなかったのは、本人だから。
それぐらいのことは私にもわかるから。
「どれだけ無念だったか」という想像が、自分が歳を取るにつれて、
どんどんどんどん膨らんでゆく。
彼が止まった53という歳 になるまでは、風船は膨らんでゆく。
その時が来たら、パーンとはじけて、届くかもしれないな。
行ってしまった彼に私が言いたいのは
ありがとう と ごめんね
そしてきっと彼が私に言いたいのも
ありがとう と ごめんね