・・・この首一つで、どれだけの民を贖えるかやってみよう | 期間限定?「あにぐだ」

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ここ数年、とんとアニメに縁のなかった私さくろんが最近になって何故かアニメを見まくっているので、せっかくだから感想をぐだぐだと書こう、だもんで「あにぐだ」です。さていつまで続くやら(おい)

【十二国記】月の影 影の海十一章 2着

「俺には王は選べない!」


「俺一人生き延びて小松を再興せよだと?笑わせるな!
民を見殺しにしておいて、それは一体どんな国だ!!
城の中で俺一人で、そこで何をしろというのだ!」


王の道を選んだ先達の回顧エピソードでした。

主君の存在を嫌う六太が主君を選ぶ立場の麒麟であるという矛盾から始まり、

最後の主従の関係を結ぶまでの話に、これだけでも作品になりそうなぐらい厚みがありました。

陽子が目指す王の道筋の一つになりそうですよね。



・・・無理だ。多分もう、無理だ。きっと、俺たちはもう、殺せない・・・

【パンプキンシザーズ】軍人・平民・貴族 2着

「お前ら全員、三課が逮捕する!罪状は・・・器物損壊!」


「少尉の、負けです」
「ま、負けって・・・私が誰に負けたっていうんだ?」
「・・・パンプキンシザーズに」
「!!」(どいつもこいつも・・・おぼえてろ)


「・・・あの、少尉。今日、窓の外から見て気付きました。
少尉は、小さいです・・・」
「?お前に較べれば・・・」
「何でも出来るすごい人じゃなくて、そのくせなんでもかんでも何とかしようと突っ込んで・・・
正しいとかどうとか、欲張りすぎです・・・」
「・・・」
「これからも、そんな少尉を続けていく気なら・・・
もうちょっと、お、オレ・・・ルド准尉とかマーチス准尉とか・・・
・・・たまに、オレとか・・・頼ってください」
「・・・頼ったのに、さっきいきなり裏切ったじゃないか。
何が『少尉の負けです』だ。私を守るとか言っておいて、最後は准尉たちを選ぶ訳だ」
「が、頑張りますから!いつか少尉の背中を守れるように!」
「いつかと言わず、今守れ」


最終回です。

ちょっと冗長だった気もしますが、とにもかくにも少尉と伍長の距離が一歩縮まるには

この位の話が必要だったのかも知れません。二人ともドンだから(笑)

それにしても、「オレ・・・ルド准尉」とまわりくどくなってしまう伍長がたまりません(爆)

そして、逆にそんな伍長を心から信頼して弱い酒をその場で煽るアリス。

結局、原作の関係なのでしょうか銀の車輪については突っ込まないまま終了しましたが、

締めの部分も無難に終わって、それなりにちゃんと終わった感があったのも良かったです。

最初は、元901ATTの異様な人間についてを描く作品かと思いきや、

戦災復興を目指す貴族と彼女に自分の生きる目的を見出した兵士を中心とした物語。

理想論を唱え続けるアリスの存在は好き嫌いが分かれるキャラクターだと思いますが、

個人的には台詞も含めて大好きでした。

それを取り巻く三課のメンバーもそれぞれいい味をだしてました。

謎を多く残したままで終わってしまった部分は物足りないですが、十分楽しめた作品だと思います。

でも、やっぱり続編を待ちたいですよね(笑)

【最終評価:A】