「いじめが存在しなかったら自死に至らなかった」

大変重たい、悔しさや悲しさがに湧き上がってくる言葉です。

 

昨日,旭川市の女子生徒が凍死した事案について、市教委の第三者委員会の結果をご遺族が不服とし再調査を行なった第三者委員会が発表したのが冒頭の言葉です。

日常的に金銭を奢るという形で搾取されていたこと、性的ないじめ(犯罪)が行われていたこと、

性的な行為や川に入っていった様子を撮影し、拡散させこと。

およそ、「いじめ」という範囲を著しく逸脱した犯罪行為だと思います。

また、学校が「いじめ」ではなく、加害生徒の問題行動として対応したこと。

管理職が「10人の加害者の未来の方が大切」と発言したことも報じられました。

 

この3年半の間、ご家族が我が子を失った悲しみに加え、勝手に亡くなったんだろう。と言わんばかりの周囲の対応にどれほど傷つけられ、

絶望したか、察するに余りあります。

 

そして、加害者とされた子どもたちは、「何とも思っていない」と取材に答え、全く反省の色がないことが窺えます。

こんなに理不尽で、大勢から馬鹿にされ、お金を取られ、脅され、死ねと平気で言われることを受けた人間は、

普通の精神状態を保つことは難しいと思います。

 

「性的な事案」については、加害生徒が十四歳未満であったために処罰はされなかった。とのことですが、その子供に法的せ金がとれない場合、その保護者が責任を取らないといけないようになっています。それも行われていません。

 

私もいじめの相談窓口をもち、対応することもありますが、怒りで体が震えます。

 

どうか、この子の名誉のためにも、警察が動き、加害生徒たちに反省を促してほしいと思います。

遺族にも謝罪はないとのことですが、これも許されていいはずがありません。

 

驚くことはもう一つ,いじめ防止対策推進法が制定された後の事案です。

全く浸透していないことの表れだと思います。

どれだけに子どもがこの世に絶望し命を経てば、大人が危機感を持ち、適切な判断をし,支援できるのか。

法的には「被害生徒に寄り添い、最後まで守り抜く」と示されています。

 

単なるスローガンで終わらせては行けないと思います。ただただ、悔しく,悲しいです。