信じられないニュースです。旭川の21歳の女性が仲間とともに、17歳の女性を端から落ちし殺害した容疑がかけられ逮捕されています。

最初の報道から少し時間が立って徐々に情報が出てきました。

まず、この二十一歳の成人女性逮捕容疑は、暴行、不同意わいせつ、殺人です。不同意わいせつがなんなのか想像がつきませんが、深い川底に突き落とせば容易に命が奪われることを自覚したうえでの犯行のようです。非常に重たい罪です。

次に、この女性は、バスケットをしていて活発な子だったようですが、小中学校時代から、いじめをする子として、周囲に怖がられていたとのことです。かなりの件数のいじめ加害者になっているとのことでした。

その後もこの「いじめ気質」は、治るどころかひどくなり、年下の子分を舎弟と呼び、夜の街を集団で行動していたようです。


この事件も些細なトラブルから、言葉遣いが許せない。として被害女性の自宅付近まで集団で車で連れに行き、車内に監禁し、

コンビニに助けを求めた際に暴行したそうです。助けを求められたコンビニ定員にこの逮捕された女性は、

「この子はおかしくなっているから取り合わないでいい」と言ったそうです。

もし、このコンビニが通報して入れば、最悪に事態を避けられたかもしれません。


このいじめ気質持つ子は中学生でも多いです。気質というと生まれながらという印象がありますがそうではなく後天性のものとわたしは思っています。わたしが考える要因としては、さまざまな要素がこの気質を作っていると思います。


まず、考えられるのは、「家族間で暴力があり、虐待を受けた経験があること」「幼少期にいじめを受けた経験があること」

「周りを攻撃することで自分を守り、存在を誇示すること」「周りの仲間や子分を引きつけておくために、怖さを与える必要があること」

おおよそこのような要素が比重の差はあれ、複数当てはまると思います。


また、このタイプはいじめを指導しても「自分の存在が否定された」と感じることが多いため、ふてくされたり、責任転嫁したりと

「素直に認め反省すること」が難しいです。そのため、行動は改められないどころかひどくなり、そんなキャラが定着すると、

いつしか自分自身でも止められなくなります。

そして何かの拍子に一気にエスカレートして、集団心理も発生し、通常では考えられない行動に出ることがあります。


「校内暴力や激しい異装」「いじめや対教師暴力」「反抗挑戦性障がい」などは、まさしくこの形です。

そしてもう一つの特徴は、「自己肯定感がものすごく高い」です。


心の奥底は分かりませんが、「自分に自信があり,力を誇示し、周囲を威圧し、自分は最高にイケてる」と思っている人が多いです。

「車やバイクで暴走したりするのも、車やバイクと自分がセットになって肯定します」

それはまさに生きる原動力であり、自分の存在を感じる証でもあります。


しかし、このような人の証のために、真面目に生きている人が犠牲になるなんておかしいし、とても理不尽です。

でも、現実にこう言った人は小学生の高学年から実際に存在します。


この子たちが自らの証で自己破壊しないようにするには、いじめや暴力をした時にしっかり反省させることが必要です。

これは至難の業で、心に触れる指導ができる先生はそうそういないし、残念ながら保護者では難しいです。

なぜかというと,保護者は家での子の姿しか知らず,外で酷いことをやったと聞いても信じ難いし、

現実味がいまいち湧かないからです。


こうなると「いじめの加害者になってしまう子」が、そのままだと、

被害者はで続けるし、凄惨な事件は無くならないと思います。


よって、いじめの数をいくら数えても、いじめは減らないのです。

でも、我々子に関わる大人は、どんな子でもよりよく社会の中で生きていけるよう教育していくことを忘れてはなりません。

このいじめの加害者をどう指導するか。ということこそ、全ての子を成長させていく大きなポイントとなります。

これが現状ほとんどできていないとおもいます。じつはここがいじめ問題の最大の課題です。

厳罰を。という声もありますが、そこにはまた別の大きな壁があるので現実的ではありません。