一般的にいじめはやられた子よりもやった方の人数が多いです。学校が指導する際当然、療法の立場の保護者に話をします。

そうなると,やった方の保護者の数が多いので、ややもすると結託し、自分の子たちがやったことは棚に上げて、責任転嫁するケースが多いです。「相手も悪いんじゃないか?」「うちの子だけのせいではない」「あの子に命令されただけ」などをよく聞きます。

挙げ句の果てには、「学校がなんで早く見つけないんだ!最初に指導しないからエスカレートしたんだ!」と言い出す保護者もいます。

こうなると、学校によっては、やった方の保護者の勢いに負けて済むケースがあり、そうなると数が少ない被害者をなんとか納得させれば、ことが済むように思ってしまいます。

ですから、学校はやった方の保護者から圧力が加わると、それまでの態度を変え、被害者を黙らせようとします。

「双方に事情を聞いたらいじめではなく,トラブルでした」とか、「お互い反省すべき点があったようです」と言って、

黙らせよう、なだめようとします。

こうなると、いじめの解決なんか二の次で、保護者が揉めることにならないよう躍起になります。

そして、「やった子どもたちも反省しています。この子たちも学校にとって大切な子どもです。責任を持って指導しますので、

今後のことは学校にお任せください」ともっともらしいことを言って幕をひこうとします。


結果、「わかりました。お任せします」と言ったが最後、学校はやった方の子供を反省させられていないし、親も味方してくれるので、

堂々と逆恨みします。その子が登校すると、その子を見てにやにや笑ったり、変な顔をしてみたり、消しゴムのカスを投げつけたり、

先生がやりたくない役割を「誰かしてくれないかな」とお願いした時、〇〇さんがしたいと言ってましたー。と嘘を言ったり、

棒人間が首を吊った絵を書いて机に入れていたりと水面下で陰湿で残酷ないじめがエスカレートしていきます。

それは、「あいつは言いがかりをつけて自分たちを貶めたんだ。やっつけていいやつだ」という大義名分があるからです。

この原因は、間違いなくやった方の保護者とやった方の保護者に屈した学校にあります。


こうなると、いじめを受けた子はさらにいじめを受け、自らを守るために学校に行かない選択をします。

それこそ投稿すれば毎日が生き地獄です。

令和5年度、全国のいじめの認知件数は68万件です。

相当の被害があったといういじめの重大自体も500件以上あります。

いじめのせいで、不登校や心を病んでしまった子もいます。

中には自ら命を絶った子もいます。

この異常事態にも抜本的な解決策は打ち出されません。


子どもは大人にように裁判に訴える術がありません。大人と社会が子どもの命と心、尊厳を守らないといけないのです。