先日,スーパーに買い物に行った時、ふと、壁に貼ってあるポスターに目がとまりました。

ある武道の生徒募集のポスターでしたが、「いじめ、不登校は解決できる」と書いてありました。


うーん、と考え込みました。武道をすれば「いじめ」「不登校」が解決するとはどういう理由なのか?

帰宅してから落ち着いて考えました。

「いじめられたら武道でやっつけろ」ってことなのか、それとも「いじめを跳ね返す、いじめに負けない強い心をつける」というものなのか

はたまた、「不登校は心を鍛えれば解決する」というものなのか?

意図はわかりませんが、いじめを受けたらやっつけろ。ということはただの暴力なのでそれはないと思います。

だとすると、「心を強くすれば、いじめや不登校は解決できる」という解釈しかできません。


この考えの根底には「いじめられる子、不登校の子」は「心が弱い」という思い込みがあると思います。

全く誤った考えで偏見です。

しかし、こう考える大人が多くいることも事実です。


子どもたちにとってはたまったものではありません。

じゃあ、パワハラやセクハラを受ける大人は心が弱いのですか?

会社に行けなくなって退職や転職したり、病気になったり、自ら命を絶った人は心が弱い人なのですか?

そう言いたくなります。


決してそうではなく、単なる社会の偏見や思い込みです。しかしこの考え方で苦しむ子どもたちやその保護者がいることも知ってほしいと思います。なんか残念な気持ちになりました。