福岡ではたらく心療内科・精神科クリニック院長のブログ  福岡市中央区の心療内科・精神科「メンタルクリニック桜坂」
松本龍・前復興担当相の病状を説明する

主治医団長の神庭重信教授(左)ら。

中央は久保千春病院長=14日午後4時4分、

福岡市東区の九大病院




 松本龍前復興担当相(60)=衆院福岡1区=の入院先の九州大学病院(福岡市東区)は14日、記者会見し、病状を「気分障害で軽度の躁(そう)状態」と発表した。「知恵を出さないやつは助けない」など復興相辞任に至った今月初めの被災地での言動については「一部は躁状態が関係した可能性が高い」との見方を示した。


 九大病院によると、会見は報道機関などからの問い合わせが相次いだため、松本氏の家族の要請で、久保千春・病院長らが開いた。病状について、主治医団長で躁や鬱(うつ)など気分障害が専門の神庭(かんば)重信教授(精神医学)が「震災対策で心身ともに消耗し、不眠、生体リズムの失調などが重なり、気分障害が誘発されたと思われる」と説明。発症時期は「6月初めぐらい」と答えた。


 軽度の躁状態では気分が高揚し、本人の本意とは違うことを口走ったり、普段ならしない行動を取ったりすることもあるといい、「松本氏の行動のいくつかはこうした精神状態と関連する」との見方を示した。



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