わしゃ、誰じゃろねー? | ずーっと 一緒だよ。

わしゃ、誰じゃろねー?


母のリハビリのためとフェリシモで、鍵編みを申し込んだ。
機械編みまでしてた人なので、きっと出来ると思ったから。
でも、出来なくなっていた。
老いとは容赦ないものなのだと、改めて感じた。
あんなに好きだったのに。
母の分と私の分、一緒にやろうと思っていたのに、全部私が作ることに。。なんでやねんっ。

小さな頃、母の真似をして編む私に、不器用だと言ってた母。
今は、上手だのぉ。上手だのぉ。と、言う母。
お母さんの子だもの、うまいこて。
と、越後弁で返す。




11月に、母は大腿骨頸部骨折のため、手術を受けた。リハビリのため、湾岸リハビリテーションへ転院。
そして、昨日、更にリハビリの為、老保のケアセンター習志野へ転院した。
コロナ禍のため、面会もままならなかったので、本当に久しぶりの再会。
嬉しそうな母の顔に、安堵する。

恐る恐る
これ、誰?と、私を指差して母に聞くと。

きみちゃん。

違うがなっ!そりゃ、あんたの妹だがねっ。
と、言いたいところをこらえて。
も一回聞く。

きみちゃん。 

だすけ、違うてば。
そりゃ、あんたの妹!と、心の声。
辛抱強く、何度か聞くうち。
やっと


じゅんちゃん!


戻ってきたかぇ?

そうだがねっ‼️
わしゃー、じゅんちゃんだがねっ。
忘れんとってよ。
もう少しリハビリ頑張って、もう少し身体が効くようになったら。
迎えに来るからね。
また、一緒にラーメン食べに行くよ。
くるくる寿司に行って、サーモン食べようね。
って話して置いてきました。
転院に半日かかったのに、母と話せたのはほんの僅か。
転院の移動の車の中で、採れたての成東の美味しい苺🍓を、内緒で食べさせました。
きれいに完食。
食が細いと言われ心配してたけど、好きなものは昼飯食べた後でも、ちゃんと食べる😊
この歳で、8割の自分の歯があるのだものお粥さんなんか嫌だよね。
様子を見て、普通食にしてもらうようお願いしました。



車椅子だと引き取りは難しい。
つたい歩きまで、戻りますように。
母が、帰るまでコツコツ編んで待つことにします。
何にも考えず手を動かす時間は、私の極上の時間です。